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犬が『腰を振ってしまう』5つの原因 起こりうるトラブルから落ち着かせるための対処法まで

わんちゃんホンポ

犬が腰を振ってしまう理由

1.自分の方が強いと主張している

犬が人や他の犬に対して腰を振ってマウンティングをする理由のひとつが、自分の強さや優位性を示そうとしているということです。

群れ社会で暮らす動物にとって、相手との関係性をつくる、特に順位付けについてははっきりさせることがとても大切だとされています。

初めて会った相手やトラブルが起きた相手に対して、「自分の方が強い」「逆らうな」ということを伝えたいときにマウンティングをします。

こうした理由の場合、腰を振る行動以外にも相手の頭や肩に手をかけることもあります。

犬同士の場合、マウンティングに対して抵抗せずに受け入れると相手の優位性を認めることになると考えられています。

2.楽しくて興奮している

犬が仲良しの犬や可愛がってくれる人に会ったとき、駆け寄っていって飛びついたり、そのまま腰を振ってマウンティングをしたりする場合は、単純に遊んでいるだけの可能性もあります。

遊んでいてテンションが上がりすぎてしまったり、興奮が抑えきれず動きが制御できなくなったりすると、マウンティングをしてしまうことがあるのです。

これは人や犬だけでなく、家の中にあるクッションやぬいぐるみなどを相手にすることも少なくありません。

3.体力やストレスが溜まっている

犬は運動不足で体力が余っていたり、ストレスが溜まったりしていると、普段はあまりしない行動や激しい動きをすることがあります。

そのひとつとして、物に覆いかぶさって腰を振ることもあるのです。

心身のあり余るパワーを発散しようとして、思い切り走り回ったり、激しく吠えたてたりする様子も見られます。

家の中でひとりで走り回ったあとに、クッションやぬいぐるみにマウンティングをしているときなどは外で思い切り運動させてあげるといいでしょう。

4.発情している

犬が腰を振っていると、「性的な行動」と捉える人は多いでしょう。

確かに、交尾をするときはオス犬がメス犬の後ろから覆いかぶさって腰を振ります。

発情期のメス犬が分泌するフェロモンにオス犬が反応して、興奮状態になることがあります。そのようなときは、実際に交尾をするとき以外でも腰を振る行動が見られるようになります。

基本的に発情したメス犬に反応しているとき以外は、オス犬も生殖行動や求愛行動としてのマウンティングをすることはないと考えられています。

5.人の注目を集めたい

犬が腰を振ると、“性的な行動”という印象があることや喧嘩などのトラブルを防ぐために、飼い主さんや周囲の人はつい騒いでしまうことがあります。

マウンティングを始めた犬に「こら!やめなさい!」と怒ったり、「キャー!やめて」と騒ぎながら引き離そうとしたりすることもあるでしょう。

そうした反応を見て、犬はマウンティングをすると自分に注目が集まることや飼い主さんがかまってくれることを学習します。

そのため、人の気を引きたいと思っているときに、わざと腰を振って見せることがあるのです。

起こりうるトラブルと犬を落ち着かせる方法

犬がマウンティングをするとき、相手を押さえつけたりしがみついたりするため、相手が犬であっても人であっても不快な思いにさせてしまうことがあります。

特に体の大きな犬の場合は、その傾向が強いので注意が必要です。

自分の強さを示すためにマウンティングをしている場合、そのままにしておくと飼い主さんや周囲の犬との関係性が悪くなったり、自分が偉いつもりになってトラブルを起こしたりする可能性があります。

こうした理由でマウンティングをされた場合は、静かに犬を体から離すか別の部屋に移動するなどしてかまわないようにしましょう。

もしも、オス犬が発情してしまっている場合は、力づくでもメス犬にしがみついてしまうこともあるので、できるだけ離れるようにしてください。

実際に交尾が始まってしまうと、無理やり体を離そうとするとお互いに傷を負う可能性がありますし、メス犬も気が立っていて攻撃されることもあるので絶対に避けましょう。

さらに、後ろ足だけで立って人の足にしがみついている場合、足腰に負担がかかることもあるのでできるだけやめさせた方がいいと思います。

犬が遊びや気を引くためにマウンティングをしているのであれば、決して騒がず冷静に対応しましょう。

マウンティングをしても飼い主さんが楽しんでくれない、かまってもらえないということを理解すれば少しずつその行動は減っていくはずです。

まとめ

犬が腰を振る行動には、非常に様々な理由や原因があります。

適切な対応は理由によって少しずつ異なりますが、いずれにしても放っておくのではなく、やめさせるようにした方がいいでしょう。

また、マウンティングそのものをやめさせようとするのではなく、運動やスキンシップなどを取り入れながら少しずつ減らしていけるようにしましょう。


(獣医師監修:後藤マチ子)

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