「選手がどこに位置するかが重要」ワーチャレ優勝、バルセロナの監督が語る戦術とプロになるために大切なこと
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジで優勝を果たしたFCバルセロナ。決勝戦ではマルバFCを相手に、スペースを巧みに使うパスワークとテクニカルなプレーで勝利を収め、世界最高峰アカデミーの実力を示しました。
大会を通じて8つの日本チームと対戦し、それぞれの持つ特徴やハードワークする姿勢に感銘を受けたというジョルディ・ペレス監督。
決勝戦後、バルセロナの戦術や選手育成に対する考え方について、話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之/写真:新井賢一)
■大会を通じてコンディションが向上
――決勝戦では大会を通じて強さを見せた、マルバFCに4対1の完勝でした。試合の感想をお願いします。
ジョルディ 大会を通じて少しずつコンディションが上がってきて、決勝では選手たちもよく頑張ってプレーし、素晴らしい結果を残すことができました。選手たちを誇りに思います。
――決勝戦の相手、マルバFCの印象を聞かせてください。
ジョルディ とても印象的なチームでした。スピードがあり、1対1に強く、ハードワークしていました。点差がついても最後まで諦めることなくプレーしていて、とても良いチームだと感じました。
■日本サッカーの成長スピードに驚き
――大会を通じて、日本の8チームと対戦しました。どのような感想を持っていますか?
ジョルディ どのチームも攻守にハードワークして、スピードがあってテクニックがあると感じました。日本サッカーの成長スピードに驚いています。
――バルサの攻撃の特徴である、ボールを保持して攻撃するための戦術的なポイントは?
ジョルディ サッカーはポジショナルゲームなので、選手がどこに位置するかが重要です。そのために選手は常に周囲を観て情報を集め、適切なポジションを取り続けなければいけません。またボールをミスなくコントロールして、パスにつなげるための技術も必要です。大切なのは個人ではなく、チームとして連携してプレーすること。まとめるならインテリジェンスと技術、チームワークです。
■プロへの階段を登るために
――プロを目指す上で、バルサのアカデミーの選手に求められるメンタリティとは、どのようなものでしょうか?
ジョルディ 彼らは才能を持った選手たちです。しかしながら、プロになるための道のりはとても長いです。これから日々、多くのことを学ばなければいけません。そのために必要なのは努力を惜しまない姿勢。それがプロへの階段を登っていく上で、重要なことだと思っています。
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