「ひたすらイルカ待ち」「カメラ故障」「現場は険悪」ゆえに名作!『グラン・ブルー 完全版 4K』本編映像解禁
今日は「海の日」!ダイバーとイルカの奇跡的な映像解禁
ご存知リュック・ベッソン監督の原点にして頂点との呼び声も高い映画『グラン・ブルー 完全版』が、37年の時を経て4Kリマスター版として日本上陸。8月29日(金)より、角川シネマ有楽町ほかにて全国順次公開となる。
本日、7月21日(月)は<海の日>ということで、主人公ジャックとイルカが夜の海を泳ぐ美しい本編映像が解禁。月夜に照らされ輝く静かな海で、ジャックとイルカが戯れる姿に目を奪われること間違いなし! 華麗なジャンプやウルトラC級のバク宙などなど、イルカたちの名演技にも要注目だ。
海面の光さえも届かない、限りなく深い海が広がる “グラン・ブルー”を追い求めて――。
幼い頃に海辺で出会い、潜水の腕を競い合ったジャック(ジャン=マルク・バール)とエンゾ(ジャン・レノ)。大人になったエンゾは、フリーダイビングの大会にジャックを誘う。勝負に燃える情熱的なエンゾと、イルカと対話し海と心を通わせるように潜る孤高のジャック。ふたりは競い合いながらも互いに影響を与え合う。
そしてジャックは彼に想いを寄せるジョアンナ(ロザンナ・アークエット)との関係に戸惑いながら、海への憧れと人間世界との狭間で揺れ始める。そんなある日、ジャックは人間の限界に迫るような記録を打ち立てる。負けず嫌いのエンゾは、なおもその記録に挑み続けようとして……。
巨匠リュック・ベッソンの“夢の結晶”にして原点
リュック・ベッソン監督が弱冠29歳のときに手がけた本作は、1988年にフランス全土で公開され1000万人以上を動員する大ヒットを記録。若者たちの絶大な支持を集め、「Grand Bleu Generation」と呼ばれる社会現象にまでなった。
主人公のモデルが伝説的なダイバーにして“イルカに一番近い男”と称された故ジャック・マイヨールであることは有名だが、物語の奥には幼少期より海に慣れ親しんで育ったベッソン自身の記憶や体験も息づいている。17歳のときに“グラン・ブルー”の世界に魅せられたベッソンの夢の結晶であり“原点”を、彼の頂点作と位置づける映画ファンは少なくないだろう。
これまでに様々なバージョンが劇場公開され、世界中で愛され続けてきた不朽の名作『グラン・ブルー』。観る者を惹きつけてやまない “深淵のブルー”が、ついに今4Kスクリーンで“本物”の輝きを放つ――。
イルカ探しに奔走→20頭と出会ったのにカメラが故障?
苦難を乗り越えたミラクルショットの数々
このたび解禁となったのは、ジャックとイルカが泳ぐ本編映像だ。――夜の海岸へとやってきたジャック。月夜に照らされ美しく輝く夜の海へ飛び込むと、きらきら光る水面から飛び出してきたのはイルカ! 沖へと泳いでいくジャックの周囲を何度もイルカが飛び跳ね、バク宙ジャンプ。さらにジャックがイルカの背に捕まり、まさに”一緒に”泳ぐシーンも。昼と夜とでまったく違う顔を見せる海。『グラン・ブルー 完全版 4K』では、様々な海の表情をより鮮明に楽しむことができる。
なんと、ジャックを演じたジャン=マルク・バールは、ダイビング未経験者だった。本作へ出演するにあたって、毎朝モーターボートに乗り何時間もダイビングをしたあと、プールで肺活量を増やす訓練を行ったという。息苦しさを全く感じさせない水中での演技にも注目だ。
そして何と言っても、本編で見事な演技を何度も見せるイルカたち。影の主役ともいえる彼らだが、撮影するのは至難のワザだったそうで、海での撮影シーンではイルカを探すこと自体にも苦戦したのだそう。何頭ものイルカが登場するシーンでは、嵐に見舞われて一頭も捉えられなかった撮影日を経て、翌日に20頭ものイルカが姿を表したという。
……しかし、ベッソンが夢中で30分間も回していたカメラの電源が切れていたことが発覚し、現場は緊迫感に包まれた。そこへ再びイルカが現れ、最高のショットの撮影に成功したという奇跡的なエピソードも。たびたび登場する、そんなミラクルショットの数々にも注目してほしい。
『グラン・ブルー 完全版 4K』は8月29日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国順次公開