伊賀ドキの人 仕事が生き甲斐 「イクメン」の顔も
尾崎将汰さん(27)
「頭の中は仕事のことばかり」と話す伊賀市荒木の総合建設業「将伸」の若き専務。
土木会社を営んでいた祖父や父の影響で、幼いころから重機を見て、触れる生活だった。「重機は憧れであり、重機を使いこなしたくてこの世界に入ったと言っても過言ではない」と話す。
19歳の時、父とともに土木会社を設立した。2年後には、自身でも起業。一昨年の5月に法人化し、土木工事、外構工事、解体工事、道路維持管理業を担う今の「将伸」を設立した。社長である父以外のスタッフ6人が20代という若さあふれる会社だといい、「仕事が生き甲斐」。周囲の評価も「典型的な仕事人間」だ。
スタッフの様子に気を配り、現場では、活気づくよう、あえて自ら声を出す。「『人対人』の仕事なので、工事が完了し、お客さまの喜ぶ顔を見た時に充実感や達成感を感じる」。「また明日も頑張ろう」と奮い立つ瞬間だ。
今年5月、「地元に何かできることはないだろうか」と、市内の小学校にドッジボールを2個ずつ寄贈した。今後も地元の子どもたちの支援を続けて行きたいそうだ。
5月には父親になり、積極的に育児をする「イクメン」の姿も見せながら、「企業としての形を作っていきつつ、突き進む」と力強い笑顔を向けた。