リラのいえ 利用者がそば打ち 30食、振舞う
神奈川県立こども医療センター近くの患者・家族のための滞在施設「リラのいえ」=南区六ツ川=で12月27日、利用者が手打ちそばを振舞った。そばを作ったのは、孫が通院しているという岐阜県在住の加藤淳一さん(71)。2018年までそば店を営んでいたことを聞いた同所のスタッフが、ミールサポートを依頼したところ、快諾を得た。加藤さんは当日、包丁や打ち台など一式を持参し、そば30食や蕎麦がきを調理。ボランティアがかき揚げを作り、皆で味わった。
同施設を運営する認定NPO法人「スマイルオブキッズ」は、利用者に無償で夕食や弁当を提供する「ミールサポート」を定期的に、実施している。スタッフによると、「利用者の方に頼んだのは初めて」。加藤さんは、そばを打ったのは6年ぶりぐらいと言い、「ギャラリーが多くて緊張したが、少しでも力になれてよかった」と話した。
そばを味わった利用者は「寒い冬の夜に美味しいおそばを食べられて、とても幸せな気分になりました。長男の手術も乗り越えられそうです」と感謝を寄せた。