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海老名市在住宮武正則さん 野生生物リアルに 18日から10年ぶり作品展

タウンニュース

作品に囲まれた工房で作業する宮武さん

自然木を利用したレリーフ創作に取り組む海老名市国分南在住の宮武正則さん(78)が、6月18日から30日まで作品展「自然木に彫る野生生物の姿」を県立相模原公園サカタのタネグリーンハウス内のギャラリーで開催する。宮武さんの作品展は10年ぶり2度目で、「作品を通して野生生物の命の美しさを伝えたい」と話している。

宮武さんは、13年前から自然のままの木の板を利用して野生生物をテーマとしたレリーフ創作に取り組んでいる。

間伐で切り出されたケヤキやカキ、サンゴジュといった自然木をキャンパスに鳥やシカなどの野生生物を浮き彫りや焦がし絵で表現する。作品は彫刻刀を使い分けて躍動感を彫り上げ、彩色して仕上げるのが特徴だ。宮武さんによると、「同じような作風の作家は少ないと思う」と話す。

自然木には、形や木目が同じものは2つとないといい、宮武さんは「完成形を想像しながら動物のデザインを考えるのが楽しい」という。自宅の工房には流線型の板に彫った鳥やオランウータン、シャケの群れを描いた焦がし絵が並ぶ。

宮武さんは東京都杉並区出身で、油絵を趣味としていた父の影響で幼少期から絵を描くことや彫刻に興味を抱いた。当時の自宅周辺には田畑が目立ち、小さな動物と触れ合う機会にも恵まれた。

定年後から自然と関わりを持ちたいと、日本野鳥の会や神奈川野生生物研究会に所属。丹沢山系に生息するワシやタカといった猛禽類の調査活動や横浜市内で子ども向けの自然体験会にもボランティアとして携わる。

こうした取り組みの中で出会った野生生物の魅力を伝えようと、10年前から日本ワイルドライフアート協会に入会。同協会は、自然の中に生きる野生生物の生命の美しさを描くことを目的とした全国的な美術団体で、プロ・アマ問わず91人が活動する。他のメンバーの作品に触れることで創作意欲を高めた。

鳥を中心に20点

今回の作品展は自身にとって10年ぶり2度目の個展で、県立相模原公園が利用者を募っていたギャラリーに応募した。

会期中は、鳥を描いた作品を中心に、これまでに手掛けた20点前後の作品を展示する予定だ。宮武さんは「野生の生き物の世界を楽しんでもらえたら」と話している。時間は午前9時30分から午後4時30分。入場無料。6月24日は休館。

(問)同公園管理事務所【電話】042・778・1653、宮武さん【携帯電話】090・7945・8331

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