【京都ツウ】石造り鳥居は朽ち狛犬のない廃社!?洛中の知る人ぞ知る神社「稲荷神社」
汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は中京区堀川蛸薬師にある神社。鳥居は朽ち狛犬はなく、一見廃社のようにも見える洛中の守護神。
洛中の知る人ぞ知る神社
中京区堀川蛸薬師東入る、ちょうど堀川高校の北側。ひっそりとした佇まいの神社『稲荷神社』があります。
そしてガレージを挟んだその東側には、普段一般公開されていない平安時代中期の僧・空也上人を御本尊とするお寺『空也堂』があります。
たまたま空也堂を訪れたわけですが、その隣の神社の風貌がかなり気になり参拝することに。
とはいえ、これが正式な形なのかな?と一瞬考えこんでしまう石造りの鳥居。上部部分はなく、その奥の第二の鳥居も同じような形状。
さらに、その両脇を固める狛犬が設置されていたであろう台座には、狛犬もありません。もしかしたら、こんな洛中でも廃社があるのか?と。
しかしながら、奥に進むと荒れ果てた様子はなく、キレイに整備されて神社然とした佇まい。
さらに、社前の狛犬も不在(笑)
ですが、後で調べてみると、かつてこの場所には伊勢津藩の戦国大名・藤堂高虎の下屋敷があった場所で、その鬼門に祀られていた民部稲荷。さらに、町内の二社、亀屋町内の龍田稲荷、四坊堀川町の御福稲荷の三神を合祀した稲荷神社ということが判明。
一見、廃社とも思えるような雰囲気ですが、地域の守護神として今も信仰されているようで、時折ご近所の方なのか、参拝する方も見かけました。
古都の悠久の歴史を考えると、洛中であれば数々の公家や武家の屋敷が時代ごとに塗り替えられ、その屋敷に祀られた社など現存するものはもちろんのこと旧跡を含めると、数えきれないほどの数だったのでは?と。そんなことに思いを馳せる神社ですね。
基本情報
名称:稲荷神社
場所:京都市中京区蛸薬師通油小路西入亀屋町277