横浜FC サッカーで多文化共生 外国籍選手、子どもと交流
川島町に練習拠点を構えるサッカーJ2の横浜FCが「多文化共生サッカー教室」を開催した。子どもの異文化理解の促進などを目的に実施。8月6日に神奈川区、7日に保土ケ谷区で行われた同教室には横浜FCの外国籍選手が参加し、トークショーとサッカー教室の2部構成で子どもたちと交流した。
横浜市の住民基本台帳に記載された外国人人口は、今年7月末時点で約12万2千人。年々増加傾向で、多種多様な価値観や文化を受け入れることが求められる。
横浜FCはこれまでに、市が進める「やさしい日本語」の取り組みに沿った活動を展開。外国人教育事業などを手掛ける株式会社ONODERAUSERRUN=本社・東京都=らと連携し、やさしい日本語の普及動画を作成するなど、共生社会の実現を推進する。
外国人との交流機会の増加が考えられる中、トークショーとサッカー教室を組み合わせた「多文化共生サッカー教室」を企画。横浜FCのクラブハウスがある保土ケ谷区とホームスタジアムがある神奈川区で開催することにした。
保土ケ谷スポーツセンターで催された教室にはカプリーニ選手、神奈川スポーツセンターにはユーリ・ララ選手(ともにブラジル出身)が参加し、子どもたちと交流。トークショーでは簡単な日本語で話し掛けてもらえることで意思疎通が円滑になることや、プレーで意識していることなどを語った。子どもたちは、やさしい日本語で選手に応援メッセージを送るなどして交流した。
選手がサッカーボールを使った練習やミニゲームで洗練された技術を披露すると、子どもたちから「すごい」などの言葉が聞かれた。
カプリーニ選手は「国の違う人同士がお互いをリスペクトすることで良好な関係を築けると思う」と教室の感想を振り返った。