「南区小金湯では統計史上最多の降雪量 今後も注意を」北海道の天気予報・気象予報士解説/2025年2月19日更新
北海道のあす2月20日(木)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気
雪に注意
きょう19日は札幌市内で大雪になりました。南区小金湯では午後2時までの12時間に2月の統計史上最多となる46センチの雪が降りました。
日本海で発生した雪雲が北風に乗って、留萌周辺、石狩湾周辺に流れ込んでいます。上空の風が強いので、胆振や噴火湾など太平洋側にも雪雲が流れています。
今日いっぱい札幌周辺など同じようなところで雪が続きますが、あすの午前は後志や道南が雪の中心に変わります。今夜も石狩、後志地方の多いところでさらに20センチ前後の雪が降りそうです。
こちらの画面はきょう午後5時ごろの小樽です。路肩の雪山が高くなっています。
小樽では午後3時に117センチの積雪を観測し、この冬一番雪深くなっています。平年より20センチ近く多いです。あすも交通障害に注意して下さい。
2月20日(木)の北海道の天気と気温
では、あす20日(木)の天気と気温です。日本海側やオホーツク海側の海岸部で雪が降るでしょう。あす朝は内陸で冷え込みが強まり、帯広は‐17度です。日中は0度前後です。
20日の時間ごとの天気。道央・道南からです。
小樽や倶知安は断続的に雪が降ります。江差は午前中に、札幌や千歳周辺は午後を中心に雪の降る時間がありそうです。
道北・空知です。
朝は広く晴れて、内陸で‐15度くらいまで気温が下がります。午後は留萌など海岸部から雪が降りますが、大雪になる可能性は低い見込みです。
道東・オホーツク海側です。
道東は晴れますが、オホーツク海側は昼頃にかけて雪の降る時間があるでしょう。知床周辺では雪の強まることがありそうです。
続いて、きょう午後5時ごろの釧路です。釧路川は穏やかそうに見えますね。
穏やかな釧路川では冬の冷えた朝は「蓮葉氷」といって、蓮の葉のように丸い氷で川が覆われるのが風物詩なんです。週末は冷えて見られるかもしれません。
2月20日からの北海道の週間天気予報
では、週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
札幌周辺で日曜にかけて雪が降りやすく、土曜日は石狩湾周辺で再び雪が強まるおそれがあります。その他は割合穏やかですが、3連休までは寒さが厳しいでしょう。
つづいて、太平洋側です。
函館や千歳は雲が広がりやすく、土曜日は雪が強まるおそれがあります。道東は晴れますが、朝晩の冷え込みが強く、十勝地方では連日-20度くらいまで下がるところがありそうです。
2月20日の札幌の朝昼晩の天気
では、あすの札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
朝は一旦やみますが、今夜降る雪で雪かきが必要になりそうです。時間にゆとりを持ってお出かけ下さい。お帰りの時間も雪が降るため、フード付きの上着などがオススメです。
雪の情報は、HBCのホームページの「もんすけ雪かき予報」でもご紹介しています。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
天気予報のほか、天気に合わせた服装の選び方のヒントなど、HBCウェザーセンターの気象予報士が暮らしに役立つ記事をお届けしています。
※19日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部ナベ子