Yahoo! JAPAN

「ゾフ」業績が想定以上の伸び 目黒蓮アンバサダー効果で最高益予想をさらに上乗せ

セブツー

アイウェアブランド「ゾフ(Zoff)」を展開するインターメスティックは11月25日、2025年12月期の通期業績予想を上方修正すると発表した。売上高は従来予想の493億3000万円から504億5000万円へと引き上げられ、前期比12.5%増となる見通しだ。営業利益は55億1400万円から59億8600万円(同19.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は37億5000万円から40億5100万円(同15.2%増)へと修正され、当初計画を大きく上回る増収増益となる可能性が高まった。

同社はすでに3期連続で過去最高益の更新を見込んでいたが、今回の修正により、その記録をさらに更新する見通しだ。あわせて、期末一括配当も従来計画の42.9円から44円へ増額すると発表。前期の40.2円からの増配となり、好調な収益環境を背景に株主還元を強化する姿勢を鮮明にした。

今回の業績上振れを支えたのが、第3四半期(7〜9月)に投入したテレビCMを中心とするマーケティング施策だ。「SUNCUTGlasses」や調光レンズといった季節性商材の売上が想定以上に伸び、夏場の需要と広告投入のタイミングが重なったことで、ヒット商品が生まれた。

特に注目されるのが、「SUNCUTGlasses」のテレビCMに起用した目黒蓮の存在だ。目黒蓮は7月に「ゾフ」のグローバルブランドアンバサダーに就任。目黒蓮は11月22日に「ブルガリ(BVLGARI)」のアンバサダーにも就任したが、起用されるだけで話題を呼ぶ稀有な存在だ。だが、ただ単にアンバサダー就任の話題性だけでとどまるのでなく、ブランド認知の向上から購買行動の後押しまで結びつける発信力こそが、目黒蓮ならではの強みといえる。

目黒蓮はSnow Manとしての活動はもちろん、俳優としての評価も急上昇中で、真田広之が主演・プロデュースを務め世界的評価を得た『SHOGUN 将軍』のシーズン2に、和忠(かずただ)役として出演することが決定しており、北米・欧州でも注目度が高まる中、国際的な露出が続くことで、アンバサダーとしての説得力もさらに強まるとみられる。

テレビCM撮影時にはアドリブで現場を和ませる場面も多かったといい、柔軟な表現力やコミュニケーション力の高さが制作陣からも高く評価されている。こうした自然体の魅力が、「ゾフ」が掲げるカジュアルでクリーンなブランドイメージと重なり、広告効果をさらに押し上げたようだ。

マーケティング施策の成功と商品力の強化、そして目黒蓮を中心とした広告戦略の相乗効果により、上方修正へとつながったインターメスティック。同社は来期に向け、さらなる成長ステージへ進む一年を迎えそうだ。

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【収穫期は8月】新潟米新品種の名称は「なつほなみ」定例会見で花角知事が発表

    にいがた経済新聞
  2. 〈斑鳩町〉どこか懐かしい築60年の古民家にカフェがオープン!(ホシノウエノカフェ)

    Narakko! 奈良っこ
  3. 6人の巨匠が投げかける“未来への問い” ─ 企画展「デザインの先生」(レポート)

    アイエム[インターネットミュージアム]
  4. 〈奈良市〉元林院のお茶屋でお蕎麦をいただく(お茶屋BAR つるや)

    Narakko! 奈良っこ
  5. 【ちいかわ新作】全部並べて飾りたい!“うさぎだらけ&モモンガだらけ”の再現度が神すぎる♪【各6種】

    ウレぴあ総研
  6. 10歳代の子育て層を調査 思春期の子との関係が示す、親の働き方とウェルビーイングの実態

    月刊総務オンライン
  7. 【数量限定】ゴディバ×もち吉《第3弾》!2025年冬に“北九州ゆかり”の甘じょっぱ革命が帰ってきた【12/3発売】

    行こう住もう
  8. 【新店・stoa】日常にときめきを添えるアイテムをセレクト|新潟市中央区古町・ストア

    日刊にいがたWEBタウン情報
  9. 「たいせつな人と向き合える時間」小椋久美子さんが語る、運動がくれる“あたたかさ”|住友生命 Vitality Actionレポート

    Sports for Social
  10. スタバ新作「ホット アップル サイダー」は温かい炭酸なのか!? 未知の領域すぎるので確かめてきた

    おたくま経済新聞