都議選 定数4に8氏出馬へ 投開票まで1カ月
任期満了に伴う東京都議会議員選挙(6月13日(金)告示、22日(日)投開票)まで1カ月となった。本紙の調べでは現職3、新人5人の計8氏が立候補の意向を示し、定数の4議席を争う情勢となっている。(5月18日起稿)
現職は藤井晃氏(43・都民ファーストの会)と星大輔氏(44・自由民主党)、池川友一氏(40・日本共産党)の3氏。前回の選挙で2万7千票を獲得してトップ当選した小磯善彦氏(70・公明党)は不出馬の意向を示している。
新人は町田市議会議員から転じる村松俊孝氏(47・公明党)と東友美氏(41・立憲民主党)のほか、教育に関するNPO法人の運営などにあたっていた廣田悠大氏(30・国民民主党)が出馬表明。また、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が立ち上げた地域政党「再生の道」から、大手総合建設会社に勤務する浅井直之氏(61)、コンサルティング会社代表の瀧口昭彦氏(63)が名乗りをあげた。
現職3人
府中市から国替えした藤井氏は現在2期目。IT企業勤務の経験をもとに都のデジタル政策などに関わってきた実績をもとに3期目を目指す。
元プロサッカー選手の星氏は市議から転じて1期目。物価高対策、スポーツを通じた東京の活性化に触れ、子育て支援などの政策を打ち出す。
市議から転じ2期目の池川氏は教育無償化や育児などにあたるケア労働者の賃上げを訴え、町田市内学校統廃合の現計画に反対の声をあげる。
多彩な顔ぶれ
新人は多彩な顔ぶれが名乗りをあげる。
都議を6期務めた小磯氏からバトンを受けたのは村松氏。経済対策などを推し進めてきた小磯氏の政策を受け継ぎ、議席死守にあたる。
男女のいずれにも属さないXジェンダーであることを公表している東氏は「一人ひとりが守られる東京」を前面に出し立民の議席獲得を目指す。
教育に関するNPO法人の運営などにあたっていた廣田氏は「子育てコストがかからない東京」を政策に掲げ、若者中心にアプローチする。
一方、再生の道からは2人が名乗りをあげた。
浅井氏は「普通の人が政治に参加していける道をつくりたい」と出馬を決意。東京のほか、日本全体を元気にしていきたいとする。
スタートアップ企業などに関わってきた瀧口氏は「若者を元気にする」とし、都政を通して日本を再生したいとしている。
2021年に行われた前回の都議選は定数4に対し、9氏が立候補。投票率は44・63%だった。今年3月1日現在の町田市内選挙人名簿登録者数は36万1164人。