解凍しないで作る冷凍サバの味噌煮。臭みなくパサつかない!
冷凍サバの臭みを取りおいしい味噌煮を作る極意
冷凍さばを凍ったまま調理する場合は、臭み消しとしてしょうが、酒、みりんを使いましょう。しょうがの香りでさばの臭みが気にならなくなり、アルコールを含む酒やみりんを使うことで臭みが飛びやすくなります。
また、酢にもさばの臭みを軽減する効果があるため、少量を一緒に煮るのがポイントです。煮込むと酸味がなくなって味噌煮が酸っぱくなる心配もありませんよ。使用する酢は穀物酢や米酢など、クセのない酢がおすすめです。
解凍しないで作る。冷凍さばの味噌煮
調理時間:15分
冷凍さばを凍ったまま使う味噌煮のレシピです。解凍なしですぐに作り始められるので、夕食のメインに悩んだときや、急に煮魚を食べたくなったときにおすすめ。臭みを軽減するポイントをくわしく解説するので、参考にしながら作ってみてください。
材料(2~4人分)
さば:3~4切れ(250g)
しょうが:1片
合わせみそ:大さじ2杯
酒:大さじ3杯
みりん:大さじ2杯
砂糖:大さじ1杯
穀物酢:小さじ1杯
水:100cc
作り方
しょうがを薄切りにし、合わせみそを伸ばす
しょうがを薄切りにし、合わせみそと同量の水(分量外)を混ぜて伸ばしておきます。
【ポイント】
調理前に合わせみそを水で伸ばしておきましょう。鍋の中で溶かす必要がなくスムーズに調理できます。
合わせみそ以外の材料を煮立たせる
鍋に凍ったままのさばの皮目を上にして入れ、しょうが、酒、みりん、砂糖、穀物酢、水を加えて火にかけて煮立たせます。
【ポイント】
さばとしょうが、酒、みりん、穀物酢を一緒に煮立たせましょう。さばの臭みが飛びます。
あくを取る
煮立ったら弱火にして、出てきたあくを取ります。
【ポイント】
あくは丁寧に取りましょう。あくは臭みや雑味の原因となります。
合わせみそを加えて落し蓋をする
合わせみそを加え、落し蓋をして弱火で5~8分煮ます。身の薄いさばは5分、厚いさばは8分が目安です。
【ポイント】
長時間煮込みすぎないようにしましょう。煮すぎるとさばの身がパサついて味が濃くなってしまいます。
落し蓋を取ってさっと煮る
落し蓋を取って煮汁が少し減るまで、ときどき煮汁をさばにかけながら3~4分煮ます。
さばを取り出して煮汁を煮詰める
さばを皿に取り出し、煮汁を中火で煮詰めます。とろみがついたらさばにかけて完成です。
【ポイント】
先にさばを取り出してから煮汁を煮詰めましょう。さばを加熱しすぎてパサつくのを防げます。
「解凍しないで作る。冷凍さばの味噌煮」のQ&A
Q1. 使った冷凍さばは塩味がついていますか?
薄塩味の冷凍さばを使用しています。塩味がまったくついていない冷凍さばを使う場合は、合わせみそを大さじ1杯追加してください。
Q2. 冷凍の塩さばでも作れますか?
しっかり塩味がついている冷凍さばを使う場合は、合わせみその量を1/2~2/3程度に減らすか、塩抜きしてから使いましょう。塩抜き方法は、冷凍さばを塩分濃度1%の塩水に浸して冷蔵庫で半日置くだけです。
Q3.冷蔵保存できますか?/冷凍保存できますか?
冷蔵で1~2日、冷凍で2~3週間保存できます。冷凍する際は、煮汁ごとフリーザーバッグに入れ、できるだけ空気を抜いて凍らせます。解凍時は、冷蔵庫に半日置いて解凍してから鍋で温めましょう。もしくは凍ったまま耐熱皿に移してラップをふんわりかけ、電子レンジ500~600Wで30秒ずつ様子を見ながら加熱してください。
臭みはどう?パサついていない?実食レポ
冷凍さばをそのまま使っても、煮崩れせずにきれいな味噌煮に仕上がりました。とろとろの煮汁がかかっていておいしそうな見た目です。香りを確認してみても、味噌の風味が主張してさばの臭みは気になりません。
食べてみるとしっとりやわらかいさばの身に、ほどよく煮汁が染みていてさばの旨味も味わえました。じっくり風味を確かめながら食べてもさばの臭みは気にならず、しょうがのさわやかな風味が香ります。さばのパサつきも感じずおいしく食べられました。
魚好きな家族からも「ごはんがすすむ」「お店で食べる味噌煮みたい」と好評。解凍せずに短時間で臭みのない味噌煮が作れることが分かり、味噌煮が好きな筆者は冷凍さばをストックして日々の献立作りに活用しようと思いました。解凍する工程を省けるだけで、味噌煮を作るハードルがぐっと下がるので、簡単に作れる魚料理レパートリーを増やしたい方はぜひ参考にして作ってみてくださいね。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
ライター:Uli(フードコーディネーター/パンシェルジュ/薬膳アドバイザー/レシピライター)