ピアニスト、チョ・ソンジンがラヴェル生誕150周年を記念したプロジェクトを発表
2025年のモーリス・ラヴェル生誕150周年を記念して、ピアニストのチョ・ソンジンがラヴェルのピアノ作品全曲録音に挑む「ラヴェル・プロジェクト」が本日2024年11月22日(金)ドイツ・グラモフォンより発表された。リリース第1弾として、今年6月の来日公演で披露した作品含むアルバム『ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集』が2025年1月17日(金)にリリースされることが決定し、本日より予約がスタートした。また、本日より先行シングル「組曲《クープランの墓》~第1曲:Prélude《ジャック・シャルロ中尉》」の配信がスタートしている。
チョ・ソンジンは第7回浜松国際ピアノコンクールで最年少優勝、17歳でチャイコフスキー国際コンクール第3位入賞と、数々の世界的コンクールで実績を残している韓国出身のピアニスト。2015年、第17回ショパン国際ピアノコンクールで優勝して以来、ベルリン・フィルハーモニーのアーティスト・イン・レジデンスを務めるなど、世界各地の権威あるコンサートホールで多くのリサイタルを行っている。
本日発表となった『ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集』では、チョ・ソンジンがパリでの学生時代から深く研究しているフランスの作曲家、モーリス・ラヴェルによるソロ・ピアノ作品を全曲録音。「グロテスクなセレナード」のような初期の作品から、「夜のガスパール」のような人気曲、「クープランの墓」という円熟期の作品まで、さまざまな年代のラヴェルの作品を網羅している。
今作についてチョ・ソンジンは、「一人の作曲家の全作品を演奏するのも録音するのもこれが初めてです。ラヴェルを以前よりずっと深く理解し、彼の音楽に没頭することを大いに楽しみました」とコメント。さらに、ラヴェル特有のサウンドとディテールへのこだわりについては「ラヴェルは自分自身が望んでいることをよく理解していたので、私は彼の演奏指示はきちんと従うようにしています。例えば《鏡》は、技術的に難しい曲ですが、とても繊細でドラマチックで、イマジネーションと色彩に満ちています。すべての演奏指示を適用するのは難しいですが、ベストを尽くしました!」と語っている。
チョ・ソンジンは今作に続く「ラヴェル・プロジェクト」の第2弾として、アンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団と共に演奏したラヴェルの2つのピアノ協奏曲の録音のリリースも予定している。