犬が吠えるようになってしまう『飼い主のNG行為』4つ 無駄吠えの主な原因や間違ったしつけ方法まで
犬の「無駄吠え」とは
犬がうるさく吠えてしまうことを一般的に「無駄吠え」といいます。
「無駄」吠えと聞くと、犬が何の意味もなく吠え続けるイメージを持つかもしれませんが、犬が吠えるのには必ず何らかの原因や理由があります。
犬が吠えるときに考えられる理由は、主に以下のとおりです。
✔警戒している
✔何かを要求している
✔興奮している
✔ストレスが溜まっている
言葉を話せない犬たちにとって、「吠える」という行為はコミュニケーション方法の一つ。
飼い主からするとうるさい問題行動だと感じられるかもしれませんが、愛犬が吠えている時には何らかの理由があること、そして犬が吠えるのはごく自然な行動だということは認識しておきましょう。
とはいえ、犬の習性だとしても常に吠え続けている犬が、人間と一緒に生活することは難しいのも現実です。
鳴き声による近所トラブルや家族のストレスを防ぐためには、飼い主が適切に愛犬と接し、吠えないようしつけをする必要があります。正しくしつけを行えば、犬の無駄吠えは減らすことが可能です。
犬が吠えるようになってしまう『飼い主のNG行為』4つ
ここからは、犬が吠えるようにってしまう飼い主のNG行為をご紹介します。
犬の無駄吠えは飼い主の間違ったしつけが原因であることが多いようです。ご自身の行動に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
1.吠えているときに要求に応える
犬が吠えてしまう原因として多いのが、飼い主が吠えている犬の要求を飲んでしまうことです。例えば、犬が「ご飯が欲しい」と吠えているとき、うるさいからという理由で、すぐに要求に応じてしまう飼い主さんは少なくないでしょう。
しかし、この行為は「吠えればご飯がもらえる」と学習させてしまい、要求があるたびに吠えるという犬の問題行動に繋がります。
要求吠えをしないようにするためには、犬が何か求めて吠えていても無視をし続けること。そして犬が吠えるのをやめ、落ち着いてから要求に応えるようにすることが大切です。
吠えるのをやめるまで無視することを続けていれば、犬は「吠えていても要求は叶わない」「落ち着いて待っていれば応えてもらえる」と思い、要求吠えをしなくなっていくでしょう。
2.吠えているときにかまう
吠えている犬に飼い主がかまうのもNGです。
愛犬が吠えていると「静かに!」と叱ったり、「どうしたの~?」と話しかけたくなるかもしれませんが、これは逆効果。犬は「ご主人は吠えるとかまってくれる」と覚えてしまい、わざと吠えるようになってしまいます。
かまって欲しいと吠える犬には、やはり無視をするのが効果的です。無視をするときは犬の方を見るのも我慢してください。飼い主が無反応でいれば、犬は吠えるのをいつかはやめるはずです。犬が大人しくなったら、飼い主はかまうようにしましょう。
3.社会化訓練をしない
犬が警戒心から吠えるのをやめさせるためには、さまざまな刺激に慣れさせる「社会化訓練」を行う必要があります。
飼い主が社会化を行わないまま育ててしまうと、犬は知らない人や他の犬、聞きなれない音などに警戒して吠えるようになる場合が多いです。
社会化訓練は犬の警戒心が弱い生後3ヵ月までに行うのが最適だといわれていますが、家庭にお迎えされることが多い時期である、生後半年~1年以内に行っても効果は出やすいでしょう。
成犬の場合は時間がかかりますが、飼い主が根気強く向き合えば社会化を行うことは可能です。無駄吠えをさせないためには、できるだけ早いうちから社会化訓練を行いましょう。
4.ストレスの発散をさせない
犬はストレスがたまって吠えてしまうこともあります。犬のストレスの原因は主に次のとおりです。
✔運動不足
✔飼い主との触れ合い不足
✔体調不良
✔不適切な環境での飼育
飼い主が忙しいからと散歩に連れて行かなかったり、コミュニケーションをとらないでいると犬はストレスから吠えやすくなりがちです。愛犬のストレスが溜まらないように、飼い主はしっかりとケアを行うようにしましょう。
まとめ
犬は間違った方法でしつけをしたり飼育すると吠えやすくなってしまいます。愛犬の無駄吠えに悩んでいる飼い主さんはこの記事を参考にし、なぜ吠えているのか原因を考えて適切な対処法をとるようにしましょう。