「彼が求めているのは復讐だけではない」少女の夢に出現する“連続殺人鬼グラバー”『ブラックフォン 2』本編映像
怒涛に押し寄せる恐怖と感動で観る者を虜にし、世界中を熱狂させた20年代上半期を代表する傑作サイコスリラー待望の続編『ブラックフォン 2』が、11月21日(金)より日本公開される。このたび、イーサン・ホーク演じる連続殺人鬼グラバーが、死者となり“無敵の悪”と化した本編映像が解禁となった。
ブラムハウス発、怨心電信サイコスリラー
『M3GAN/ミーガン』や『ハッピー・デス・デイ』で知られるホラー界の旗手ブラムハウス製作、監督は『ドクター・ストレンジ』や『エミリー・ローズ』『フッテージ』など、ホラーからマーベル作品まで幅広く手掛けるスコット・デリクソン。ハリウッド映画界に欠かせない存在である彼が新たに放つのは、ホラージャンルの枠を超えた“怨心電信サイコスリラー”のシリーズ最新作だ。前作『ブラック・フォン』(2022)は、断線した黒電話に届く「死者からのメッセージ」を頼りに、監禁された少年フィニーが連続殺人鬼からの脱出を試みるという斬新な設定で注目を集めた。恐怖の先に描かれる兄妹の絆が感動を呼び、2021年のジャンル映画祭「ファンタスティック・フェスト」(2021年9月開催)では大喝采。さらに、米レビューサイト「Rotten Tomatoes」では公開前から100%FRESHを維持し続ける(2022年3月22日時点)という伝説を作り、翌年6月の全世界公開を迎えると1億6,000万ドルを超える大ヒットを記録した。
そんな前作の衝撃と感動を引き継ぐ、待望の続編がついに完成。今作も、観る者の予想を裏切る展開と圧倒的な恐怖が待ち受ける恐怖と感動が交錯する物語で、再び世界中を熱狂させること間違いなしだ。
本編映像は、悍ましい形相の凍てついたマスクをつけ、斧を構えた連続殺人鬼グラバーが厨房でグウェン(マデリーン・マックグロウ)に詰め寄る、彼女の夢の世界にグラバーが初めて現れるシーンだ。斧は4年前の惨劇で自分の弟を死に追いやったものだろうか…。むき出しの悪意を込めて斧を振り下ろし、執拗にグウェンへ襲い掛かるグラバー。グウェンが必死に抵抗するなか、彼女と共にウィンターキャンプを訪れた友人アーネストたちが飛び込んでくる。彼らの目に映るのは、首を絞められているかのような呻き声をあげながら、ひとり床に転がるグウェンと、何もないところで揺れる照明—。
異様な光景に固まるアーネスト(ミゲル・モラ)たちにグラバーが気づくと、グウェンを壁に向けて激しく投げつけた。しかし、グウェンに降りかかるこの恐怖すらも死んだことで無敵となったグラバーの復讐劇の始まりに過ぎない—。前作でグラバーを葬ったことにより、怨念を向けられた兄フィニー(メイソン・テムズ)と妹グウェンはどんな危機を迎えることになるのか。
死者として現れたイーサン・ホーク演じる連続殺人鬼グラバー。脚本・製作のC・ロバート・カーギルは、「現世では人が死ぬと、その人間を形づくっていた“余計な部分”が消えていく。残るのは、もっとも強い核だ」と語り、「地下室の少年たちにとってそれは“恐怖”だった。フィニーの友人ロビンにとっては“道徳心”だった。だがグラバーの場合、それは“純粋な怒り”だ。彼は最後に自分の弟を殺したが、その罪を受け入れず、フィニーのせいにした。その憎悪こそが彼を死後の世界へと導いた」とグラバーが再び兄妹の前に舞い戻った理由を掘り下げた。そして、グラバーの姿を“怒りと残虐性そのもの”といい、「彼が求めているのは復讐だけではない。フィニーの愛する家族<妹グウェン>を苦しめ、彼自身にも地獄を味わわせたい。その思いが“グラバー”という怪物を構成していたすべての要素を、さらに増幅させている」と、続編で深化する邪悪さの正体を説明した。
スコット・デリクソン監督もまた、ホークが続編で演じたグラバーについて「復讐に囚われた怨霊を演じている。ジャンルとしては定番だが、復讐霊が“語る”姿を描かれることはほとんどない」と語り、「私は彼の動機や過去を探りたかった。なぜ彼は現れたのか?第一作で描かれなかった何を知ることができるのか?そこに興味があった」と、残虐さを増すグラバーの深層へと結びつく動機や過去が本作で描かれることを示唆した。単なる殺人鬼から、憎悪と怨念を核とする”怨霊”へと変貌を遂げたグラバーの再登場は、前作で描かれた恐怖をさらに引き上げ、観客に想像を絶する地獄を突きつける。
『ブラックフォン 2』は11月21日(金)より全国公開