『猫トイレ』はカバーあり・なし、どっちがいい?それぞれのメリット・デメリット
猫にとって大切なトイレの条件とは
ある研究によると「排泄の前後に猫砂を掻かない」「しゃがまずにトイレの縁に両前足をかけて立ったまま排泄する」「慌ててトイレから出てくる」「トイレに入らずに引き返す」といった行動が見られる場合は、猫がトイレに不満を持っているサインなのだそうです。
また猫が満足するトイレの条件は「体長の1.5倍以上の広さ」「鉱物系の猫砂」「いつも清潔である」「静かで落ち着ける」「暗すぎない場所」などが挙げられます。
しかし猫の好み次第とされ、一般的に猫が好む傾向が分かっていないのが、トイレカバーの有無についてです。そこで今回は、カバー付きトイレのメリットとデメリットを整理し、愛猫にあったトイレを選ぶ際のポイントを紹介します。
猫のトイレカバーのメリット
トイレカバーを好む猫もいる
いくつかの研究機関や一般の飼い主さんで、カバーのあるトイレとないトイレを並べて置いておき、猫がどちらを好んで利用するかを調べた結果が発表されることがあります。
しかし、この件に関しては研究機関によって結果がまちまちで、今のところ猫の一般的な傾向というのは分かっていません。しかし、実際に「フードカバーがある方が好まれる」という結果もあるため、カバーにメリットを感じている猫が一定数いるのは事実です。
人目を気にせずに落ち着いて排泄できる
猫のトイレを、必ずしも理想的な場所に設置できるとは限りません。ご家族の通り道やリビングなどに設置せざるを得ない場合も少なくありません。
そのような場合でも、カバーで覆われているトイレなら、人目を気にせずに猫が落ち着いて排泄できるでしょう。
猫砂がトイレの周囲に飛び散らない
猫は排泄の前後に砂を掻いて排泄する場所を作ったり、排泄物を隠したりします。この際、勢いが強いと猫砂がトイレ周辺の床などに飛び散ってしまい、室内を汚してしまうことがたびたびありますよね。
カバーで覆われたトイレなら、猫砂の飛散を抑えられ、トイレの周辺を常にきれいな状態にしておけます。
ニオイが拡散しない
猫のおしっこやうんちのニオイはかなり強烈な刺激臭です。トイレがカバーで覆われていると、ニオイが部屋中に拡散することを防げます。
完全にシャットアウトできるわけではありませんが、特に来客の多いご家庭の場合、カバーがあることでかなり緩和されるでしょう。
猫のトイレカバーのデメリット
開放感が感じられない
猫が外で暮らしていた時、最も好まれる猫のトイレは公園などの砂場でした。「猫のトイレカバーはない方が好ましい」と主張する専門家は、理由にこのことを挙げる方も多いです。
カバーなしのトイレを好む猫は、この説に賛同して開放感のなさが気に入らないのかもしれません。
ニオイがこもる
カバーで覆われたトイレの中は排泄物のニオイがこもるため、いつまでもトイレの中を掃除してもらえない場合、排泄物のニオイが嫌で使いたがらなくなることもあるでしょう。
排泄中の様子を観察できない
カバーで覆われたトイレだと中の猫を見られないため、猫がトイレに不満を抱いているか、便秘や膀胱炎などの兆候があるかなどを確認できません。猫にとって見られずに済むことはメリットですが、飼い主さんにとっては健康管理がしづらいというデメリットになります。
トイレ掃除が面倒
猫はとても綺麗好きなため、汚れたトイレを使いたがりません。カバーで覆われたトイレだと、排泄物の有無を遠目で確認できない、トイレ本体を洗う時にカバーがあるためカバーなしのトイレよりも手間がかかるといった、掃除のしづらさというデメリットが生じます。
猫トイレのカバーはあり・なし、どっちがいい?
愛猫が極端な好みを示さない限り、飼い主さんが猫のトイレに何を優先するかで決めるのが現実的でしょう。代表的な考え方をいくつかご紹介します。
猫の好みを最優先するなら両方買って試してみる
とにかく愛猫の気持ちが最優先と考えるのであれば、カバー付きとカバーなしのトイレを両方購入し、どちらを好んで使ってくれるかを試してみることをおすすめします。
カバー部分を外しても使えるトイレであれば、カバーを好まない場合もカバーを外して使い続けてもらえるかもしれません。
トイレの清潔さや健康管理を優先するならカバーなし
とにかくトイレの清潔さや健康管理のしやすさを優先させたいのであれば、カバーのないタイプのトイレが良いでしょう。
遠目でも排泄物の有無を確認できてニオイも気になりやすいため、こまめにトイレ掃除を行うようになります。また排泄時の様子も観察でき、健康管理もやりやすくなります。
来客が多いならカバーあり
来客が多いご家庭の場合は、猫砂の散乱やニオイの緩和を優先して、カバーで覆われているトイレが良いでしょう。猫にとっても、来客時におしっこ等を我慢することなく、人目を気にせずにトイレを使えるようになるかもしれません。
まとめ
猫のトイレカバーの有無については個体差が大きいため、一概に「どちらがいい」とはいえません。
猫のトイレカバーには、メリットもデメリットもあります。飼い主さんがトイレに対して何を優先したいかで選べば、bestではなくてもbetterなトイレ環境を提供できるでしょう。
今回の記事を参考に、より愛猫に適したトイレ環境作りにチャレンジしてみてください。