【地域防災のチカラ】災害時の性犯罪防ぐには 金沢東部・中部地区更生保護女性会〈横浜市金沢区・横浜市磯子区〉
金沢東部・中部地区の更生保護女性会と、金沢保護司会の保護司による地区別懇談会が2月17日、西柴町内会館で行われた。この日のテーマは「災害時の犯罪抑止のために『私たちにこそできること』」。災害発生後に、避難所などで女性が性被害にあうケースがあることから、地域を支える更生保護団体として意見交換をし、災害時に「できること」を考えようと保護司の阿久津佳子さんがテーマを決めた。約10人の参加者に「災害時に困ること」「災害弱者は誰か」を投げかけると高齢者や障害者、妊婦とともにあがってきたのが「若い女性」だった。
「女の子」見守る目を
話し合いの中で「守り切れていない若い女性への性犯罪は見守る目があれば防げるのでは」「ふだん弱者ではない女子中学生も災害時には弱者になる可能性もある。人目のつかないところにあるトイレには『おばあちゃん』のような私たちが付き添い見守ることができるのでは」といった意見が出た。
金沢東部地区更生保護女性会の瀬川常子さんは「日常でも災害時でも声をかけることが大切。積極的に声をかけ、地域を見守っていきたい」。阿久津さんは「気付かれない弱者に気付くことが自分たちの役割だと再認識できた」と話した。