観覧車のゴンドラの外側にしがみつく女性、転落して即死(メキシコ)
メキシコの大型イベントで、女性が観覧車から転落する事故が発生した。地元のニュースメディアが公開した映像には、ゴンドラの外側に必死にしがみつく女性の姿が映されていた。しかしその後、女性は群衆が見守る中で地面に落下した。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。
【動画】力尽きてしまったのか、地面に落下した女性(ショッキングな映像が含まれます)
メキシコのサン・ルイス・ポトシ州では、8月2日から9月1日まで大型イベント「フェリア・ナショナル・ポトシナ(Feria Nacional Potosina)」が開催されている。期間中はコンサートやパレード、遊園地のアトラクションなどが楽しめるとあって、多くの来場者で賑わっている。
そのイベントで現地時間12日、観覧車に乗った女性がゴンドラから転落して死亡する事故が起こった。地元のテレビ局が公開した当時の映像には、ゴンドラの外側に必死にしがみつく女性の姿が映っていた。ところがその後、女性は力尽きてしまったのか、地面に落下した。
転落事故を捉えた映像には、女性が落下した瞬間に群衆から「いやだ!」「見たくない!」という悲鳴が上がり、現場は騒然となった。すぐに警察官が駆けつけたが、女性はすでに死亡しており、即死だったとみられている。
亡くなったのは、イレーネ・デル・カルメンさん(Irene del Carmen、39)で、この悲劇的な事故により夫と3人の子供を残すことになった。イレーネさんが、なぜゴンドラの外にいたのかは今のところ不明だ。一部の報道では、彼女が乗降場所でゴンドラから降りようとした際に、何らかの理由でゴンドラがそのまま上昇した可能性があると伝えられている。また、ゴンドラのドアがきちんと施錠されておらず、上部付近で開いてしまった可能性も考えられている。
警察では現在、運営側に過失や安全上の問題がなかったかを捜査中で、イレーネさんの遺体は現場から回収された後、検視が行われたようだ。今回の事故を受けて、サン・ルイス・ポトシ州知事のリカルド・ガヤルド・カルドナ氏(Ricardo Gallardo Cardona)は、次のように述べた。
「このような事故が起きてしまい、私たちは大変遺憾に思っております。また、事故に遭われた女性の家族に哀悼の意を表します。私たちは必要な支援を遺族に提供し、州司法長官事務所には事故を徹底的に調査するよう指示を出しました。」
州当局によると、イレーネさんの夫と子供たちは事故調査の結果にかかわらず、法的にも経済的にも援助があり、精神的な支援も受けることになるそうだ。
画像は『The Mirror 「Mum’s haunting last words caught on camera before she fell from Ferris wheel」(Image: Jam Press Vid)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)