誤った掃除は故障につながる。「エアコン」の自分でお手入れできる“3つの場所”
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。季節も変わり目。まだ厳しい残暑は続いていますが、エアコンの稼働時間も少しは減ってきたかと思います。冬にむけて暖房を使うにも、次シーズンに冷房を使うためにも、”夏のおわりの”エアコンのお手入れは必須です。ここでは、エアコンのきれいが続く、「自分でお手入れできる場所」についてご紹介します。
内部のお手入れはできない
エアコンのお手入れは、基本的に“見える場所だけ”セルフで行えます。そのため、内部のアルミフィンや送風ファンについては、自己流で掃除できません。
エアコンは家電製品ですので、誤った方法で水洗いすると故障や発火のリスクをともないます。誤ったお手入れによる事故を防ぐためにも、「自分でお手入れできる場所・できない場所」を把握しておきましょう。
自分でお手入れOKなエアコン掃除
以下の場所については、自分でお手入れできます。定期的に掃除して、汚れをためない習慣をつけてください。
エアフィルター
エアフィルターに汚れがたまると、空気の効率が悪くなります。すると、暖房・冷房がきくまでに時間を要するため、電気代がかさむ原因に……。
ホコリをえさにしてカビが発生し、アレルギー症状を引き起こすリスクもあります。
エアフィルターのホコリは取り除き、汚れがひどい場合は中性洗剤でていねいにすすぎましょう。
2週間~1ヵ月に1度のお手入れで、エアコンの寿命をのばすことや節電にもつながります。
本体外側の拭き掃除
本体にたまる汚れも、定期的に取り除く必要があります。
ホコリは、いきなり水拭きをするのはNG。水分をふくんで落ちにくくなりますので、必ず乾拭きから行います。
汚れがひどい場合は、ぬるま湯につけた布をかたく絞り、水拭きしてください。
ダストボックス
自動お掃除機能つきのエアコンは、ダストボックスのお手入れも行います。
ダストボックスを取り外し、たまっているホコリをすべて捨てましょう。汚れが残っているときは、掃除機で吸い取ります。
それでも汚れがひどい場合は、カバーをあけて水洗いしてください。ぬるま湯で落ちなければ、希釈した台所用の中性洗剤のみ使用OKです。
洗った後はしっかり乾かし、濡れたまま取り付けるのは避けましょう。
お手入れ前に取り扱い説明書の確認を
エアコンをお手入れするときは、必ず電源が入っていないことを確認してください。
また、機種によって適切な掃除方法が異なります。誤ったお手入れを防ぐためにも、取り扱い説明書に目を通しておきましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア