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環境への取り組み、ホールライフカーボンって何?

文化放送

9月9日放送の「L is B presents 現場DX研究所」(文化放送 毎週月曜日20:00~20:30)は、先週に引き続き、日経アーキテクチュア編集長の木村駿氏をゲストに迎え、建設業界の環境への取り組みや建設業界でDXが進まない原因について詳しくお話いただいた。

松井佐祐里アナ(パーソナリティ)「まずは、日経アーキテクチュアについてご紹介致します。日経アーキテクチュアは、1976年の創刊以来、建築界の最新情報を提供し続けて来ました。一級建築士をはじめ建設会社や行政など、建築界に携わる方々に、意匠・構造・施工などの専門領域だけではなく、建築界を取り巻く社会・経済動向から経営実務までの情報をお届けする、建築の総合情報誌です。写真や図表を豊富に使い、月2回の発行でタイムリーに最新動向をお伝えしています」

L is B代表・横井太輔氏(パーソナリティ)「建設業界の環境への取り組みで注目していることは何ですか?」

日経アーキテクチュア編集長・木村駿氏「ホールライフカーボンです。簡単に言うと建物の生涯を通じて排出されるCO2(二酸化炭素)のことです。建物に使う材料を作る段階、建物を建てる段階、建物を運用して最後に解体する段階、この全体を通して排出されるCO2のことをホールライフカーボンと言います」

横井「ビルは例えば50年もつとしたら、建てる前、50年、それを壊すの全てのCO2排出を管理するということですか?」

木村「そうですね。これを削減しようと、国連や国際的な機関がいろんな提言やリポートを出しています」

松井「日本橋に国内最高層の木造ビルが着工したそうですね」

木村「三井不動産の木造の最高層のビルですね。木造でビルを建てる計画は、今たくさん出てきてます。」

松井「木造になるとCO2が出にくくなるってことですか。」

木村「はい、おっしゃる通りです。木というのは植物なので光合成しますよね。その時に成長していく過程でCO2を取り込んでいく。その材料を使うことで、大気中にふわっと漂ってるのではなく、大気中にあるCO2がふんだんに補填されている、貯蔵している感じです」

横井「DXが進まない原因って何だと思いますか?」

木村「やっぱりアナログ中心で回っていた業務が多すぎたというのがハンデになっていると思います。電話、FAX、紙の図面、身振り手振り、現場での声の指示、とか基本的にアナログでやってきていたので、そこをそもそもデジタル化するだけでも結構大変だろうなと思います。まずはその段階で苦労されているところもありますし、頑張ってやれてるところもあると思うんですけれども、さらにその次の段階に行こうとしたときに、非常にネックになってくるのが、例えば建設業界で言うと重層下請け構造みたいな業界の構造です。例えばゼネコンだけがDXやろうとデジタルツールを導入しても、みんながそれについてくるわけじゃない。そういう大きな構造と関係してるところがネックになっていると思います」

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