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TK from 凛として時雨、ファイナルツアーで限界を超越する『Whose Blue Tour 2025』オフィシャルレポート

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TK from 凛として時雨

6月27日に東京・Kanadevia Hallで開催されたTK from 凛として時雨のソロツアー『TK from 凛として時雨 Whose Blue Tour 2025』のオフィシャルレポートが到着した。

2025年6月27日、TK from 凛として時雨がソロツアー『TK from 凛として時雨 Whose Blue Tour 2025』の東京公演をKanadevia Hallで開催した。4月16日に発売されたアルバム『Whose Blue』を受けてのツアーで、この日はツアー最後の公演。その様子をライブレポート形式でお伝えする。

■青と音に溺れる2時間はあっという間に過ぎ去っていく

ライブ本編が始まる前、会場を照らしていたのはブルーを基調としたライティング。ファンにとってはこれまでのTKのライブでもおなじみのサウンドで、最新アルバム『Whose Blue』で初収録となった「GRANT」という音源だ。ライブ前の緊張を解きほぐすように流れるSEは心地よく聴こえ、それと同時に「いよいよライブが始まる」という期待感に包まれる。

会場のライトが消えると、しばらくしてサポートメンバーが舞台へと上がる。それに続いて最後に現れたTKは、深い碧色のサテンシャツと黒のリラックスパンツという姿で、1曲目の「Microwaver」を歌い上げる。そして、2曲目は「クジャクジャノマアムアイア」。ライティングの色調は赤へ切り替わり、続く「Synchrome」ではホワイトを主体とする映像がスクリーンに映し出された。TKの生み出す鋭いサウンドとともに、映像とライティングで視覚的にも観客の心を揺さぶり、序盤からTKの世界へと引き込んでいく。このような音と映像が織りなすダイナミズムは、アルバム『Whose Blue』の完全生産限定盤においても、音源+TKによる撮り下ろし写真集+映像作品という形で体現されている表現手法だ。この日のステージはさらに「flower」「phase to phrase」と続き、「Shandy」では激しいギターサウンドとハイトーンボイスが場内に響きわたった。

ライブが中盤に差し掛かり、「orbit」ではスクリーンにアイスランドの風景を投影。アイスランドはTKが2023年に訪れた土地で、アルバム『Whose Blue』の完全生産限定盤の写真集や映像作品の舞台ともなった土地だ。会場に映し出されたのはアイスランドの青くて冷たく見える光景だったが、「orbit」という楽曲とともにその景色を眺めていると、冷たそうな表層の奥に秘められた激しいうねりも重なって見えるような気がした。

続く「Dramatic Slow Motion」「katharsis」では、TKの突き刺すような高音のボーカルとともに重厚なバンドサウンドがうなりを上げる。そうかと思うと一転「musique」では、流麗という言葉が似合うような心地良い音が場内を包み込んでいく。

■限界を超えてアクセルを踏み込み、ヒットチューンで燃え尽きる

ライブが後半に入るとTKはさらにギアを上げ、「P.S. RED I」「first death」のロックナンバーで観客を圧倒。線の細い身体を見ていると「最後までやり切れるのだろうか」と心配になってしまう。観客に向かって歌っているはずのTKが、まるで自分自身に「もっとやれるだろ?」と追い立てているように感じたのは私だけではないだろう。一度速度を上げた車輪は止まらない。そんな瞬間を見ているようだった。

ライブ本編のラストの楽曲として、ツアータイトルにもなっている「Whose World? Whose Blue?」を披露。アンコールでは、大ヒットナンバー「unravel」、アニメ「僕のヒーローアカデミア」のOP曲「誰我為」、アニメ「俺だけレベルアップな件 Season 2」のED曲「UN-APEX」という構成で、観客を楽しませてくれたTK。アンコール直前のMCでTKは、ツアー中に限界いっぱいまで力を振り絞ってきた日々を振り返りつつ「最後の最後に、さらなる限界を見せたい」と宣言。その言葉どおり、アンコール曲のラストまで突っ走る姿を見せつけた。

文=山岸南美
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