子ども居場所ネットワーク 初の祭で賑わい 地域に周知、連携強化も
子どもたちに学びや遊びの場を提供しているネットワーク組織「soil(ソイル)」がさきごろ、旭区南希望が丘と瀬谷区阿久和東の3会場で初の「ネットワーク祭」を開いた。
同ネットワークは希望ケ丘駅周辺で、子どもの居場所作りなどを行うグループによって2023年4月に結成された。現在は8団体が毎月の交流会を通じて情報交換しているほか、個々に連携した取り組みなどを展開している。
初の同祭は、地域に子どもの居場所があることを知ってもらうことなどが目的。南希望が丘にある地域ケアプラザと交流拠点ハートフル・ポート、阿久和東のパブリックスペース・エデュカルの3会場で開催された。
エデュカルを訪れた親子連れなどは、折り紙ランドセルや、カラフルなテープを用いる「くるくるレインボー」作りなどに挑戦。手のひらサイズの絵本を制作するコーナーもあり、ネズミが虹を生み出す物語を創作する児童もいた。
「それぞれの特色を生かした祭ができました」と話すのは、同ネットワークの取りまとめを担うNPO法人ハートフル・ポートの五味真紀さん。全会場を周る参加者もいたそうで、「街のなかにある居場所を移動しながら、楽しんでもらえました」と手ごたえを感じている。今後の開催についても、「新たな団体にも入ってもらいながら、子ども会や自治会とも連携し、さらに発展させていければ」と意欲を見せていた。