福増寺(ふくぞうじ)|趣向の異なる5つの庭園は四季折々の表情を楽しめる【渋川市赤城町】
渋川市赤城町に鎮座する「福増寺(ふくぞうじ)」。
広い境内には趣向の異なる5つの庭園があり、春には桜・秋には紅葉が咲き誇ります。四季折々の表情を楽しむことができる見所溢れる美しい福増寺をご紹介します。
福増寺(ふくぞうじ)の由緒創建
室町時代初期の1338年に創建されるも、衰退してしまいますが江戸時代初期の1647年に狩野甚左衛門(かのうじんざえもん)が雲峯闇悦(うんぽうあんえつ)禅師を招いて現在の地に再興開山した曹洞宗の寺院です。
福増寺(ふくぞうじ)の境内参拝
亀の甲羅をデザインした「亀甲繋ぎ文」の石畳でとても素敵な参道です。
仁王門
仁王様
年季が入っていて歴史を感じます。
仁王門の手前にある子育て地蔵尊
子どもの頭痛・腹痛の病気快癒・学業・稽古事等の増進向上に効果があるとして、信仰を集めているそうです。
仁王門の先には鐘楼があります。
この鐘楼堂に掛けられている鐘は、戦後引き上げられた戦艦陸奥の部材を使い造られたものです。毎日、夕刻を告げる鐘の音には平和への祈りが込められています。
本堂
福増寺(ふくぞうじ)の庭園
福増寺には5つの庭園があり、江戸時代から続く古庭園や日本が誇る名庭作家の北山安夫さんによって作庭されたお庭など一つ一つ趣向の異なるお庭となっており北関東を代表する庭園です。
福増寺(ふくぞうじ)の庭園①非思量庭「えもいわれぬ□□□のお庭」
本堂の西側にあり、京都の名庭師である北山安夫さんによって2007年に作庭されたお庭です。
枯山水の石庭で、□□□のなかに各自の感じるままに言葉を入れて、名前をつけて鑑賞するという意味が込められているそうです。
福増寺(ふくぞうじ)の庭園②円月相庭まんまる月の庭
本堂正面に広がる庭園です。庭園の中に入って散策することのできる池泉回遊式庭園で、歩みによって風景の移り変わりを楽しむことができます。
春には明治期に植えられた桜が咲きほこり、花見の人たちで賑わいをみせます。さらに桜の咲く時期に合わせてライトアップも行われるそうで、夜桜と庭園がライトアップされた優美な姿を楽しむことができるそうです。
庭園手前の絵と見比べながら情景を楽しむこともできました。
池水庭園
土と石の石庭
奥に見えるのが赤城山に懸かる名月を模した円相石(えんそうせき)です。
庭園の中に入って観賞でき、一歩ずつ足を進めるごとに見える景色が変わるので時間を忘れ観賞を楽しむことが出来ました。
福増寺(ふくぞうじ)の庭園③陸奥の庭園 周防の海
境内一番東側にある庭園です。この庭園は平和のみちしるべとなる「戦艦・陸奥の鐘」を語り継ぎたいと願い2015年に作庭された小庭園です。
戦艦陸奥ゆかりの海や島々、船などがあらわされています。
陸奥の庭園を観賞しながら樹蔭海浜に憩う亡き人に想いを馳る清浄な空間となっています。
福増寺(ふくぞうじ)の庭園④さざれ石のお庭(国歌のいなほ)
本堂の東側の奥にあるのがさざれ石のお庭(国歌のいなほ)です。
江戸時代から続く、歴史あるお庭で国歌「君が代」に詠まれている「さざれ石」があり、苔島の立石が力強く建っているそうです。通常は非公開のため拝見出来ませんでした。
福増寺(ふくぞうじ)の庭園⑤聖瀑庭(せいばくてい)
本堂の中庭にあるのが聖瀑庭です。京都の名庭氏である北山安夫さんが造ったお庭で、四方どこからみても楽しむことの出来る四方正面のお庭となっています。
四角いお庭の中に、心なごむ石の表情や大小異なる色彩のバランスが聖らに涌き立つ水のしぶきや水に泳いでるお魚のように感じられ、いつまでも目を奪われてしまうお庭だそうです。通常は非公開のため拝見出来ませんでした。
福増寺(ふくぞうじ)の基本情報
拝観料:無料
拝観時間:9:00-16:00
ライトアップ時間:日の入り-21:00(桜の見頃に合わせた3月下旬から4月上旬頃)
住所:群馬県渋川市赤城町津久田237
電話番号:0279-56-3408
駐車場:あり。無料(さくら もみぢの馬場パーキング、うぐひすのみちパーキング)
アクセス:
車 関越自動車道赤城ICから車で5分
電車 JR敷島駅より北へ200m、約徒歩3分
福増寺(ふくぞうじ)まとめ
群馬県渋川市赤城町にある福増寺はいかがだったでしょうか。
趣向の異なる様々な庭園の美しさに時の流れも忘れ癒されること間違いなしです。季節によって情景も変わり、四季折々で異なる景色を楽しむことができます。
桜の名所としても知られ、桜の満開の時期に合わせてライトアップも行われ夜桜を楽しむこともできる見所の多い素敵なお寺です。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
※情報は記事作成当時のものです