Yahoo! JAPAN

順風満帆だった45歳 経営者の転落。美人CAから若い女に乗り換えるはずが…地獄の「三者面談」の顛末

コクハク

なぜ不倫をするのか(写真:iStock)

【不倫ドキュメント・ファイル~なぜ禁断の恋をするのか?】

 世の中、不倫の話題で持ちきりだ。2024年に実施された調査によると、既婚男性の約2人に1人、既婚女性の約3人に1人が婚外恋愛経験者だという。SNSやマッチングアプリが普及し、不倫のハードルは下がる一方。しかし、その裏にある人間の欲望と自己演出には注意が必要だ。

 ワイドショーの定番、それは芸能人の不倫騒動。謝罪会見に活動休止──愛に溺れた代償はあまりにも重い。

 世間が「不倫=絶対悪」と決めつけるなかで、それでも、人はなぜその扉を開けてしまうのか。禁じられた恋に身を投じる不倫の背景をCA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持ち、数々の人間模様を見てきた筆者が読み解いていきたい。

【読まれています】「土下座してでもやり直したい」妻との昇進レースに負けた夫、33歳で無職に。女性部下との“関係”に逃げた顛末

順風満帆な人生――45歳・経営者の後悔

順風満帆だったのに(写真:iStock)

 男は本能的に「自分のDNAを残したい」生き物で、女は「より優秀な遺伝子を選びたい」生き物だ。

 だが――欲望のままに走ると、人生はあっけなく転落する。

 今回、取材に応じてくれたのは、恭一さん(45歳・経営者/妻子あり)だ。

「僕が調子に乗りすぎたんです…」と、今はうなだれる。「大学卒業後、総合商社に入社しました。海外駐在を経験し、5年後に独立。健康食品と美容サプリを扱う会社を立ち上げたんです。

 仕事は右肩上がり。社員も増え、雑誌に取材されるようになって、まさに順風満帆でした」

女性から母親になった妻

息子の誕生で…(写真:iStock)

 高学歴でスポーツマン。健康的なルックスを武器に、自ら広告塔としてテレビにも出演。華やかな交友関係の中には、モデルや芸能人もいたという。

 妻は知人の紹介で知り合った2歳下のCAで、知的で美しく、穏やかな性格に惹かれた。

「仕事は妻にも手伝ってもらいました。CA仲間にサンプルを配ってもらったら、口コミで広がっていって。夫婦二人三脚で頑張ってきたんです」

 だが、息子が生まれたことで関係に変化が生じた。

「妻は妊娠を機にCAを辞め、専業主婦になりました。育児に追われて、身なりに構う余裕もなくなって…家ではスッピンに部屋着姿。僕にとって、もう『女性』ではなく『母親』になってしまったんです」

30歳の美容インフルエンサーと深い仲に

恋人として接していた(写真:iStock)

 そのころ、恭一さんの周囲には、若くて美しい女性が絶えなかった。美容業界というフィールドは、誘惑だらけだ。

「取引先の女性から『一度食事でも』と誘われることも多かったですね。割り切った男女関係を持つ女性はいました。でも本気じゃない。あくまで大人の火遊びですよ」

 そう笑っていた恭一さんの前に現れたのが、美咲さん(当時30歳・美容インフルエンサー/独身)だった。

「紹介された瞬間、息を吞みました。透き通るような肌に、笑うたびこぼれる白い歯。

 目鼻立ちのはっきりした美貌と、グラマラスなスタイル。一瞬にして、心を奪われました。この女を自分のものにしたい――そう思ったんです」

 デートはいつも一流ホテルのラウンジや高級レストラン。夜景を見下ろしながらシャンパンを開け、語り合った。プレゼントはブランド物のバッグやジュエリー、ホテルスパのギフト券。愛人というより、恋人として接した。

「子どもが欲しくなっちゃった」の言葉に動揺

曖昧に笑うしか…(写真:iStock)

「彼女も僕に好意を持ってくれて、やがて深い仲になったんです。うちのサプリを宣伝してくれるようにもなって、公私ともに最高のパートナーでした」

 不倫関係になってから1年半。仕事柄、出張も多く、妻に怪しまれることはなかった。 だが、32歳の誕生日を前にして、美咲さんが言った。

 ――私、そろそろ子どもが欲しくなっちゃった。

「正直、焦りました。妻に未練はありませんが、息子のためにも家庭を壊す覚悟などなかった。当然、美咲の望む子どもを作る勇気もない。経済的には可能でも、社会的立場を考えたら現実的じゃない…結局、何も言えず、曖昧な笑みを浮かべるしかありませんでした」

 そのうち、美咲さんは「不倫がつらい。奥さんのいる人とは続けられない」と距離を置くようになった。焦った恭一さんは、軽い気持ちで口にしてしまった。

 ――いずれ妻には離婚を切り出すから、もう少しだけ待ってほしい。

ついに訪れた破滅の時

全てがバレた(写真:iStock)

 それが、すべての破滅の始まりだった。

「秋の連休に、美咲を東伊豆の高級温泉宿に誘ったんです。相模湾が一望できるラグジュアリーな宿で、スパもエステも最高。『やっぱり恭一さんといると幸せ』と彼女が笑ってくれたとき、心の底から誇らしかった」

 だが、帰京後、悲劇が起きる。LINEで美咲さんとハートマークを送り合ったまま、寝落ちをした翌朝、スマホを見た妻の表情は凍りついていた。

「妻は、『話がある』と乾いた口調で言いました。戸惑う僕に、『愛人に会わせて!』と…まさかの三者面談です」

 場所は都内のカラオケボックス。普段はすっぴんの妻が、きつめのアイラインに赤い口紅を引き、別人のようだったという。

 そこへ、美咲さんも現れる。

不要な男の烙印を押され

不要よ!(写真:iStock)

「3人がそろった瞬間、息が詰まりました。妻がまず口を開き、『夫とは離婚します。あなたにも慰謝料を請求します』と淡々と告げたんです。まさか妻の口から離婚が切り出されるとは思わなかった」

 動揺する恭一さんの前で、美咲さんも毅然と言い放つ。

 ――とんでもない!恭一さんとは今日限りで別れます。こんなクズ、不要です。

 妻もすかさず、まなじりを決して、

 ――私も不要よ!

 2人の女性の声が重なった瞬間、恭一さんは崩れ落ちた。どちらにも愛されたはずの自分が、同時に「不要な男」になったのだ。

「あまりのショックで、その後の記憶はほとんどありません。ただ、彼女たちが『慰謝料はどうする』『親権は譲らない』と冷静に話し合う声は、鼓膜にこびりついています」

 結果、離婚は成立。美咲さんも去っていった。

失ったものの大きさに愕然

後悔をしても…(写真:iStock)

 そして、会社にも亀裂が入る。

「美咲が『恭一社長にもて遊ばれた。もうあの会社の商品は使わない』と言いふらしたんです。妻もCA仲間に離婚理由を話し、僕の信用は一気に失墜。社員も辞め、業績も下降の一途です」

 現在、恭一さんはメンタルクリニックに通いながら仕事を続けている。

「朝、目を覚ますたびに『地獄が始まる』と感じます。唯一、心が休まるのは眠っている時だけです」

 妻も愛人も俺に惚れていると信じて疑わなかった40代男の末路。女たちは泣いても、最後は必ず立ち上がる。

 一方、欲望に溺れた男は、自分の愚かさと後悔を抱えて沈んでいく。

(蒼井凜花/作家・コラムニスト)

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. <義母、冷凍餃子にNG!>アポなし来訪「家に入れて!」玄関先で大騒ぎする迷惑義母【まんが】

    ママスタセレクト
  2. もう3日連続で食べてる。【カルディ】で鬼のようにウマい人気商品みつけた

    4yuuu
  3. また【コスモス】でスゴイの見つけた。人気商品がびっくりするほどウマいよ

    4yuuu
  4. 思わず虜になる『キジトラ猫』の魅力3選 見た目や性格の特徴を徹底解説

    ねこちゃんホンポ
  5. 【毎年人気】美味しくカウントダウン「ロイズ」アドベントカレンダーが今年も登場

    北海道Likers
  6. 【絶対行きたい】まるで絵本の世界♪「アリスのXmasスイーツ食べ放題」が可愛すぎる!【ホテルビュッフェ】

    ウレぴあ総研
  7. 赤ちゃんが泣いていると、犬が小走りで『自分のおもちゃ』を持ってきて…泣けるほど尊い『あやしている光景』に感動「優しすぎる」「癒された」

    わんちゃんホンポ
  8. 「早く帰ってこないかな~」仲良く家族を待つ後ろ姿が可愛すぎる双子の犬【犬の日企画】

    na-na
  9. 雷が鳴っていても平然とする猫→大型犬の様子を見てみると…見た目と逆すぎる『まさかの光景』が21万再生「猫さんかっこよくて草」「温度差w」

    わんちゃんホンポ
  10. お箸が止まらないよ。ビールのお供にぴったりな「舞茸」のウマい食べ方

    4MEEE