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村尾信尚「膨れ上がる中国の貿易黒字から貿易摩擦を防ぐ方法」

文化放送

中国の2024年の輸出額は過去最高を記録。輸出額から輸入額を引いた貿易黒字も過去最大となった。1月14日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚が、貿易摩擦拡大を防ぐにはどうすればいいのか意見を述べた。

村尾「トランプさんが不満を言っているのは安い中国製品がどんどんアメリカ市場に入ってくると、アメリカの企業が太刀打ちできなくなって倒産してしまう。そして失業者も増えてしまう。だから中国の製品はアメリカに来てくれるなということ。これを防ぐためにトランプさんは大統領就任前から全ての中国製品に60%の関税をかける。つまり今まで10ドルで買えた中国製品を16ドルにすると言っているんです。
ある1国の貿易が黒字になってくると他国で問題が起きるというのは常なんですね。中国も好き好んで貿易黒字にしているのかというと、そうではなく中国国内の景気があまり良くないんです。
国内でモノが売れなくなっているため、海外でモノを買ってもらおうという動きにアクセルがかかっているわけです。これに対応するためにはトランプさんのように関税をかけるというやり方もありますが、それだけではありません。
実は2008年にリーマンショックがあって世界が不況になった時、中国だけはまだまだ輸出をしていたんです。この問題に対して国際通貨基金(IMF)のもとで私がキャスターをやっていたニュースZEROがシンポジウムをやったんですね。シンポジウムの課題は『アジアにおける不均衡』。中国が一方的に黒字を出している。この不均衡を是正するにはどうすればいいのか?
この時の論調は各国が中国製品を締め出すために関税をかけるということではなくて、中国の内需を拡大させること。それによって中国からの輸出物を減らす。そういう意見が専らでした。今回の中国の貿易黒字、これが貿易摩擦を拡大しているんですが、“関税戦争”にもっていくのか、それとも中国の内需拡大に舵を切るのか、注目したいですね」

番組では、この他にも村尾信尚が中国の貿易黒字による摩擦拡大の懸念について解説した。

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