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100年先の心豊かな暮らしを新しいまちで体験 JR東日本が「高輪ゲートウェイシティ」開業時のサービスやイベント発表(東京都港区)

鉄道チャンネル

空飛ぶクルマの模型は尾翼のJRマークに要注目=イメージ=(画像:JR東日本)

2025年上期を見渡せば鉄道界最大の話題はおそらくこれ。JR東日本が、東京都港区高輪などの車両基地跡地を総合開発する「TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)」。2025年3月27日12時のまちびらきまで、残すところ50日を切った。

最終コーナーを回った2月4日、喜勢陽一社長が会見し、ゲートウェイシティの旅立ちを告げるサービスやイベントの中身を披露した。

JR東日本が新しいまちで目指すのは、「100年先の心豊かな暮らしのためのイノベーション(技術革新)や文化創造」(喜勢社長)。開業にあわせて、およそ40件のメニューが用意される。

3月のまちびらきでは、山手線・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅前の複合高層ビル「ザ・リンクピラー1」の南北2棟が開業、玄関口の高輪ゲートウェイ駅も全面開業する。

リンクピラー1は、地上30階・地下3階建てのサウス、地上29階・地下3階建てのノースで構成。オフィスは、1フロア約4950平方メートルで、日本最大級をうたう。

JR東日本がゲートウェイシティから挑戦するのが、駅からの二次交通。駅周辺を自動走行モビリティー5台が回遊するほか、SDGsの実践では商品搬入用にFC(燃料電池)トラックも登場する。

「JR東日本が陸の移動(鉄道)だけでなく、空の移動にも進出か」と話題を呼ぶのが「空飛ぶクルマ」。2028年の商用運航を目指し、ゲートウェイシティには実物の3分の1サイズ模型を展示する。

商業施設では、グループのルミネが運営する「ニュウマン高輪」が一部先行開業。ゲートウェイ散策に疲れたら、駅構内に開業するカフェやティーサロンで一服するのもいいかもしれない。

ビジネス・学術関連では、大規模会議に対応する「高輪ゲートウェイコンベンションセンター」が開業。引き続き、2025年秋にはラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル東京」がオープンする。

音楽ファン要注目がまちのテーマ曲。「グロリアスゲートウェイ~ザ・テーマオブ高輪ゲートウェイシティ~(輝かしいゲート~高輪ゲートウェイシティのテーマ~)」。日本を代表する作曲家・服部隆之さんのオリジナル曲で、演奏はNHK交響楽団(N響)だ。まちびらきに先行してYouTubeで公開、高輪ゲートウェイ駅の〝駅メロ〟にも使用される。

ゲートウェイシティ発のエンターテインメントでは、施設外壁や通路、広場噴水などの照明システムを連動させる。夜間時間帯の楽しみが「ナイトミュージアムバー&クラブ」、「DJライブ」など。訪日客向けの観光の課題とされる、ナイトタイムエコノミー(夜間観光の充実)を実行する。

グランドオープンは1年後の2026年春を予定。喜勢社長は、「ゲートウェイシティは構想20年の大型プロジェクト。新しいまちや未来が誕生する、わくわくした気持ちでまちびらきを迎えたい」と胸中を明かした。

記事:上里夏生

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