新春に福島稲荷神社と神豚をダブル参拝。大名気分で頂く定食初詣
第88回「とんかつカレー 豚大名」
部員のみなさま、明けましておめでとうございます。2025年も美味しく楽しく、よろしくお願いいたします。
第88回の「ふくしま定食部」は、福島県庁前通りの「とんかつカレー 豚大名」さんで定食初詣です。
その前に、まずは福島稲荷神社へ部員を代表して「今年も素晴らしい食堂時間を」と参拝して参りました。
気持ちも晴れやかに境内を後にしたら県庁方面へ。県庁は、つまり福島城址。参勤交代の大名気分で上町テラスへ入城しましょう。
「豚大名」を経営するのは、「麺処若武者」でおなじみの株式会社エフスリーインクさん。2020年に、グループ10店舗目として上町テラスに「ガッツリラーメンいち豚」をオープン。その隣に、2022年「とんかつカレー 豚大名」がオープン。
大きく掲げられた真白な暖簾はあたかも戦国武将の旗のよう。「たのもう!」とばかりに引き戸を開けると、眼前にコの字カウンター。さらに両サイドにはテーブル席。
「只今はせ参じました」と野犬にしか聞こえないほどの小声で呟いたら、いつものコの字の真ん中へ。
さて、オーダーですが、店名に冠した“とんかつ・カレー”も好み。でもやっぱり「神豚チャーシューエッグ定食」にしちゃいます!
そして、瓶ビールをお屠蘇代わりに追加です。
セルフ鹿威しの如く、瓶ビールでグラスをノックしつつ待ちましょう。
豚大名さんの営業時間は昼夜の二部制。県庁前の絶好の場所で、カツ丼のあたま(いわゆるライス抜き)をアテに瓶ビールをいただくのが好きで、仕事帰りの夜の部に立ち寄ることが多めです。
ここで、なぜ「神豚」なのか。
ガッツリ系ラーメンに付き物の分厚い豚バラチャーシューこそが「神豚」。3時間ほど炊いた「いち豚」さんの神豚が、「豚大名」さんで定食としていただけるというわけです。
待つこと15分ほど。先行して運ばれたライス、味噌汁、小鉢の陣形が定まり、メインを迎え入れる準備は整いました。
圧倒的なビジュアルは、まるで幸福の四つ葉のクローバー。
部員みなさまの幸福を願い、琥珀色の玉葱を崩さぬようそーっとライスに乗せたチャーシューに箸入れしましょう。
歯が当たるか当たらないかの段階ですでに柔らかい!
奥歯どころか歯茎、いや、上顎、上半身さえも要らないほどにとろっとろのホロッホロ。噛むほどに秘伝の自家製カエシがジュッと溢れ出て濃厚万歳!なによりこの厚みはなかなか出会えない食べ応え。
旨いなと溜息が出たら、返して息を吸うときに白米を頬張るレスポンス。
トゥルンとした目玉焼きにチャーシューを潜すと、すき焼きなニュアンスさえ感じるまろやか仕様でうっとり。濃厚な後味を口の中に捕まえたまま、ビールで追いかけて至福。
そして、とんかつ店ならではのたっぷりキャベツがうれしいんです。キャベツにとんかつソースは、お洒落ドレッシングなど無かった、幼き日の郷愁が呼び起こされてたまに食べたくなります。
今日の小鉢は、食感も楽しいコンニャク煮。
ひじき煮のときもありますが、これがビール添え派としてはありがたい。
すっかり満腹大名になったらお会計です。
今年(2025年)5月からは、場所そのままに「優味麺亭 鸐(やまどり)」さんとしてアップデート予定。人気のメニューは「リーズナブルでおなかがいっぱいになるものを提供する」のコンセプトと共に引き継がれると聞いてひと安心。
帰りはまた、ウォーキングで参勤交代の大名が宿泊する本陣があった「まちなか広場」を抜けて帰ることにします。
ごちそうさまでした!
※記事内は、2025年1月5日現在の価格を記載しています。2025年1月中旬以降、価格変更する可能性があります
とんかつカレー 豚大名
住所
福島市上町5-6 上町テラス 1F
電話番号
024-521-6290
営業時間
11:00~15:00/17:00~20:30
※各15分前ラストオーダー
休み
毎週日曜日、最終週とその前週の月曜日は休み
駐車場
上町まちなかパーキング
※2階以上に駐車した場合は30分無料券進呈