ビジネスでも役立つ! 千利休の子孫から学ぶ「抹茶製造工場見学へ」
KBS京都で放送中の『きょうと経済テラス「キュンと!」』。
今回は、2024年12月27日(金)に放送された『お茶ビズ』コーナーから、“ビジネスで使えるお茶のマナー”をご紹介します。
主に茶道関係の書籍を出版している『淡交社』の社長で、茶人でもある伊住公一朗さんがKBS京都・相埜裕樹アナウンサーに伝授してくださいます!
伊住公一朗さんとは?
京都市北区にある『淡交社』。社長の伊住公一朗さんは千利休の子孫でもあります。ビジネスや実生活にも役立つ茶室でのマナーを教えていただきましたよ!
今回は、『丸久小山園』で抹茶製造工場の見学に来ました。
丸久小山園の小山元也社長に工場案内をしていただきます。
茶葉が抹茶になるまで
生茶を蒸して乾燥させた 『荒茶(あらちゃ)』が最終的に『仕立碾茶(したててんちゃ)』という抹茶になる前のお茶になります。この荒茶から抹茶にするまでの工程を丸久小山園で行っています。
大きな機械で荒茶を切断し、風力で茎と葉に分けふるいにかけて茶葉の形を整えます。
審査室は壁が黒くなっていて太陽の光が安定的に入る北向きの部屋になっています。また、様々な種類の茶葉を同条件(黒い部屋、白い茶碗で飲むこと)で、味だけでなく色合いなども審査します。
丸久小山園では、お茶の品質を守りお客様の声を聞きながらお茶を作っています。
茶葉はその年の天候によって出来が違いますが、茶葉をブレンドすることにより銘柄の味わいを保っています。
最後は、選別された『仕立碾茶』を石臼で挽いて抹茶にします。
茶葉によって一つ一つ石臼の挽き方が違います。それぞれの茶葉の個性に合わせて挽き方を調整し温度管理をしながら仕上げていきます。石臼で抹茶にできる量は、1時間40g程度で相当な時間がかかります。
工場見学の最後は抹茶を点てる体験をしました。相埜アナは初めての体験です。
初めてお茶を点てた相埜アナ、頑張りましたが…。伊住社長と比べてみると全然違いますね。
今月の言葉
今月の言葉は『炭は湯のように沸くように置き』です。
湯加減を調整するのはお茶の大事な要素です。気候条件や炭の形など様々な状況に合わせて炭を上手についでいくようなそういった対応力が求められます。
仕事のシーンに当てはめると、会社の上司や先輩から教えられたことをもとに行動することが多いと思いますが、習ったことだけでなくプラスアルファ考えて行動することで、自分の実力を発揮仕してより良い仕事ができるのではないでしょうか。
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文/きょうとくらす編集部
【画像・参考】
※この記事は、2024年12月27日(金)放送時点の情報です。