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ハリウッド女優、ルーニー・マーラも体当たり、第74回ベルリン国際映画祭出品!上映中の話題作『ラ・コシーナ/厨房』は、カオスと化した調理場の混沌と騒擾のハチャメチャな社会風刺エンタテインメント!

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ハリウッド女優、ルーニー・マーラも体当たり、第74回ベルリン国際映画祭出品!上映中の話題作『ラ・コシーナ/厨房』は、カオスと化した調理場の混沌と騒擾のハチャメチャな社会風刺エンタテインメント!

 舞台はニューヨークの観光客向けの大型レストランで〝いつも〟通りドラマチックでカオスな一日が始まる。レストラン「ザ・グリル」の厨房の、いつも通りの目の回るような忙しい朝だ。仕込みから始まる目まぐるしい調理の手さばき、盛り付け、数十人に上る移民の従業員たちは、人種問題がからみ英語とスペイン語の怒号を叫びながら右往左往する。一瞬ミュージカルのようなリズミカルでスピーディーな掛け合いが延々とつづいて圧倒される。その厨房で、とんでもない事件が起きる。店の従業員たち全員に売上金盗難の疑いがかけられるのだ。加えて次々に新しいトラブルが勃発し、料理人やウェイトレスたちのストレスはピークに達し暴発寸前。カオスと化した厨房での一日は、無事に終わるのだろうか…。

 原作は、イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲「調理場」。日本でも2005年に舞台演出家・蜷川幸雄により「キッチン KITCHEN」として上演されるなど幾度となく舞台化されてきたが、映画化は本作で2度目。本作では舞台をニューヨークの観光客向けレストランに移し、まぶしく先進的な街と、レストランで働きながらアメリカン・ドリームを求めて滞在する移民たちの対比が全編ほぼモノクロームでスタイリッシュに描かれている。様々なルーツを持つ彼ら、彼女らが働く笑えるほどにブラックな職場は、文化や政治の違いと資本主義が作り上げた格差ループから抜けられない人々が付かず離れずひしめき合う、この世界の縮図のようでもある。笑いながら、現実に抗うなぜか哀しい人間のドラマではあった。

監督・脚本:アロンソ・ルイスパラシオス
原作:アーノルド・ウェスカー「調理場」
出演:ラウル・ブリオネス、ルーニー・マーラ
配給:SUNDAE |© COPYRIGHT ZONA CERO CINE 2023
上映中:ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋、テアトル梅田ほか

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