早くも世界から熱視線!日本画家・四宮義俊、初の長編アニメーション監督作『花緑青が明ける日に』2026年3月公開決定
日本画家としての活動を軸に、新海誠監督や片渕須直監督など名だたる監督のアニメーション作品に参加し、CMやミュージックビデオを手掛けるなどジャンルを超えて様々な創作活動を行ってきた四宮義俊が、自身のオリジナル脚本で描く、初の長編アニメーション監督作『花緑青が明ける日に(英題:A NEW DAWN)』が、2026年3月6日(金)より公開される。このたび、入野自由&岡部たかしの声が初お披露目となる新特報映像が解禁となった。
幻の花火、奇跡のはじまり
映画タイトルにある“花緑青”とは、かつて花火の材料に使われており、燃やすと青くなる緑色の顔料で、その毒性から現在は幻の顔料のこと。物語の舞台は、土地立ち退きの強制執行が迫る創業330年の花火工場・帯刀煙火店。そこで育った若者たちと、幻の花火“シュハリ”をめぐる2日間の物語を描き出す。
声の出演は、声優初挑戦となる若手実力派俳優の萩原利久と古川琴音がW主演を務め、瑞々しい演技で命を吹き込む。さらに、時代を代表する傑作を彩り続ける入野自由と、数々の話題作で圧倒的な存在感を放つ岡部たかしが脇を固める。
2024年5月に開催された「第77回カンヌ国際映画祭」マルシェ・ドゥ・フィルム「Animation Day」アヌシー・アニメーションショーケースにて、世界中のさまざまな制作段階にある5作品の1本に選出され、フランスの気鋭スタジオ「Miyu Productions」との日仏共同製作でもあり、早くも世界から熱視線を集めている本作がついに公開される。
新特報映像は、一面に広がるソーラーパネルを前に「未来なんて全然見えなかった」とつぶやくカオルの後ろ姿から幕を開ける。この新特報映像では、萩原演じる幻の花火“シュハリ”に情熱を注ぐ敬太郎が花火工場・帯刀煙火店で作業している様子や古川演じる地元を離れ将来の道に悩むカオルの姿が次々に描かれ、過去に起きたある事件をきっかけにばらばらの道を歩んでいた幼馴染の二人が再会するところから、物語が動き出す。
幻の花火に情熱を注ぐ敬太郎と地元を離れるも将来の道に悩むカオル。再会をきっかけに、町の再開発により立ち退きが明日に迫る帯刀煙火店で立てこもり幻の花火“シュハリ”打ち上げようと奮闘する。先の見えないモラトリアムの中にいる二人が、守りたいもののために自分たちの力で未来を変えようとした、まるで花火のように儚く輝く、ある夏の運命の2日間。その先で二人が掴み取った未来とは——。
さらに、敬太郎の兄でありカオルの幼馴染でもある愛称:チッチこと帯刀千太郎を演じる入野自由と、敬太郎の父・榮太郎を演じる岡部たかしの声も本映像で初解禁となった。町の再開発を進める地元の市役所でチッチが勤務している様子や漁港で遠い目をした榮太郎が「“シュハリ”なんて存在しねぇ」と呟く意味深な横顔が捉えられている。主人公二人とどのようにかかわっていくのか—。
日本画家出身・四宮義俊監督ならではの映像表現が若者ふたりの青春譚を彩り、草木の揺らめきやスイカについた水滴のきらめく光までもが繊細に描かれ、今後の物語や幻の花火“シュハリ”への期待も高まる映像となっている。
『花緑青が明ける日に』は2026年3月6日(金)より全国公開