牡蠣・あん肝・白子が食べ放題の「痛風鍋」を食べに行ったら、苦渋の決断をする羽目になった
牡蠣とあん肝と白子が無限に食べられる──という情報をキャッチした私は、速攻で店に予約を入れた。おそらく、知ってから予約完了までに5分もかかってないだろう。それほど魅力的に映った。
個人的に牡蠣&あん肝&白子が好きってのもあるが、思ったより高くなかったというのも大きい。120分の食べ放題で価格は3980円。味にもよるが、これはかなり狙い目なのでは?
というわけで、予約当日にそのお店「日本酒原価酒蔵」まで行ってみた。
日本酒原価酒蔵は名前の通り日本酒専門の居酒屋チェーン。現在こちらでは、一部店舗で『痛風鍋』を販売している。
痛風鍋。デンジャラスなネーミングである。だが同時にどこか妖艶で、惹かれるネーミングでもある。贅沢を極めた鍋的な雰囲気。
お察しのように、鍋の具材が牡蠣・あん肝・白子などで、それらが食べ放題となる。
・葛藤
さて、運ばれてきたものを実際に見るとこんな感じ。
背徳的と言いたくなるようなビジュアルである。こんな贅沢なものをいただくからには、できるだけ多く食べられるようなペース配分で……と考えたのだが、悩ましいのはここが日本酒原価酒蔵だということ。
つまり、店の中には日本酒が揃いまくっているし、周りのお客さんも日本酒を楽しんでいる。見ていたら自分も飲みたくなる。当然だ。
日本酒をあまり飲まない私でも、店員さんに好みを伝えて1つ選んでもらった(別料金)。運ばれてきたのは「エイトワン」という新潟・長岡の純米吟醸酒。
良い。すごく良い。でも、すぐに空になってしまった。
さて、次は何にしようか……と思ったところで、気づく。痛風鍋を食べに来ているという事実に。
つまり、このまま飲みに走ってしまうと食べ放題の方をある程度セーブしなくてはいけない。なんということだ。先にも述べたように、痛風鍋では牡蠣、あん肝、白子などを無限に食べられるのである。
それだけの食材が揃っている状況で、食欲にブレーキをかけることがどれほどの苦痛を生むだろう? 摩擦熱で理性が焼き切れるほどの葛藤を抱えることは想像に難くない。
もちろん、食べることも飲むことも両方思う存分楽しむことが理想ではある。だが実際は食べまくるとあまり飲めなくなるし、飲みに走ると食べられる量が少なくなる人が多数派ではないだろうか?
どっちもガンガンいけますみたいなタイプだっているだろうが、少なくとも私は無理だ。つまり、どっちかを選ばなければいけない。
・どうする?
理想にこだわるな。現実を見ろ……と私の中のハードボイルドな部分が言っている。
食べに走るか?
飲みに走るか?
もともと、牡蠣とかが食べ放題だぞ〜ウェーイ……くらいの軽い気持ちに店に来たので、まさかこれほど難しい決断を迫られるとは思わなかった。食べか、飲みか。究極の二択といっても差し支えないだろう。
どうすれば……
一体どうすれば……
食べます♡
──というわけで、鍋の具をおかわりし、最後の締めの雑炊(別料金)を堪能してフィニッシュ。あん肝や牡蠣などの出汁が溶け出した雑炊はめちゃくちゃ濃厚だった。
まさに最高の時間。食べ放題というと、具材のサイズがショボかったり味がイマイチだったりすることが珍しくないが、この痛風鍋には全く当てはまらない。どれも普通に美味しい。
ちなみに、痛風鍋は2024年10月31日までの期間限定にして店舗限定。さらに、各店1日10名限定なので、公式サイトで予約してから店に向かうのがオススメだ。
あと、中には10月6日からスタートする店舗もある。そのあたりを以下にまとめておいたので、行こうと思っている人は該当店舗がお近くにあるか確認してからどうぞ。
【実施店舗】
・池袋西口店
・川崎店
・新宿総本店
【10月6日から実施する店舗】
・大宮店
・姫路店
・谷町4丁目店
参考リンク:日本酒原価酒蔵「痛風鍋」、PR TIMES
執筆:和才雄一郎
Photo:PR TIMES / RocketNews24.