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吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【真冬の野釣りでやらかした!?:第1回】

TSURINEWS

34cmの美ベラ(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

テーマは「真冬の野釣りでやらかした!?」。群馬県館林市にある城沼で納得のいくヘラを釣ると息巻いたが、出だしはいつものとおり撃沈。今回も吉田の「任せてください!」に裏切られる羽目になるのか。取材日はよく冷え込んだ12月9日(月)。

厳寒期の城沼へ

春の乗っ込みシーズンばかり人気が集中しがちの城沼だが、実は12〜2月の厳寒期も面白いのをご存じだろうか。春ほどの大型ぞろいではないがうまくすれば40上の顔も拝めるし、いい日並みなら泣き尺〜尺2寸のツ抜けも可能だ。

記者は妻の実家が近いこともあり、毎年正月休みを挟んだりしてここで楽しんでいる。そのことを吉田に話したら「ボクにもやらせてくださいよー」と懇願された。

とくにことわる理由もないし、そもそも野釣り取材大好きな記者は「いいよ」と即答。また、くしくも1月は週刊へらニュース新春合併号の掲載月でもある。新年号を良型地ベラで飾ってくれれば、こんなにうれしいことはない。

なお吉田にとって城沼はお初ではない。2024年春に乗っ込み取材と称して経験済みだ。しかしその時の釣果は散々たるもので、記者にボロクソ原稿を書かれた苦い経験がある。よって今回こそは、という強い意気込みを感じられる(笑)。

任せてください!(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

ただ春と異なりこの時期の城沼は長竿が主流。そのうえ水深は70cm前後と浅いので、ウキははるかかなたに立つことになり、長竿大好き&視力抜群の吉田には有利な条件とも言えなくもない。

吉田康雄

「であればボクに任せてください!いいヘラを釣っちゃいますから」

いつもように自信満々の吉田。果たして真冬の城沼で、誰しもが「これはいいヘラだねぇ」とうなずいてもらえる魚をゲットできるのか。

梅林前で竿21尺底釣り

ポイントはこの時期定番の通称・梅林前。同沼西側に架かる尾曳橋下流の南岸になり、車はふれあいセンター駐車場利用がもっとも近い。

まだ夜も明けきらない6時前、同駐車場に集合。ここから400mほど歩くので荷車などがあると楽チンだ。また足場がぬかるんでいるので長靴もあったほうがいい。

薄明るくなったと同時に現着し、上流側からガイド役の高西氏、記者、そして吉田と並ぶ。

高西氏

「吉田さんが入った穴は、ここのところ釣れている超一級ポイントです。竿は21尺以上で流れがないうちはバランスでやってみてください。エサは両グルテンです」

城沼の概況(作図:週刊へらニュース編集部・関口)

郷に入っては郷に従えのとおり、まずはガイドの指示どおりの釣りではじめる吉田。天候は快晴の無風。冷え込みがきつく足元にはうっすらと霜が降りていた。

水深は70cm強。底はフラットだが、底ダテ時の感じから底が硬いとは言いがたい。

吉田康雄

「トンッとタナ取りゴムが着くような硬い底が理想ですが、歴史の古いこの沼でそれを求めるのは虫がよすぎますね」

記者に美ベラヒット

肝心のエサだがガイドの高西氏は野釣りグルテンダントツを推奨していたが、持ってない吉田はノーマルの野釣りグルテンとわたグルのブレンドで始める。竿掛け正面をエサ打ちポイントとし、7時20分に開始。タナは上バリトントン。

最初にウキが動いたのは竿18尺の記者で時計は8時すぎ。数投前から触りが出ており1回空振って、その2投後にチクッと入り34cm超の肩張り美ベラが顔を見せた。ここで21尺竿を両脇で振る二人にひと言。「何とかの長竿じゃないの(笑)」

ノーピクの吉田(提供:週刊へらニュース編集部・関口)

まあ冗談はさておき、記者にもアタリが出たのだから吉田にも高西氏にも、すぐにアタリは出るだろうと思われた。ところがその後は記者を含めノーピクとなり、時間だけが過ぎていった……。

次回も「真冬の野釣りでやらかした!?」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年1月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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