【なぜなのか】関東の人間が福岡以来の『資さんうどん』を東京で食べてみたら……あれ?
ローカルフードの枠を超え『資さんうどん』がいよいよ全国区になりつつある。ちなみに『資さん』の読み方は「しさん」ではなく「すけさん」が正解だ。正直、1年前まで「しさんうどん」と読んでました。
それはさておき、その『資さんうどん』が半年ほど前から関東に進出し始めていることは以前の記事でもお伝えした。福岡で食べて以来の『資さんうどん』にありつけるなんて最高! ……と思っていたのだが。
・九州から関東へ
福岡やわやわうどんには大きく3つのチェーン店が存在する。それが「牧のうどん」「ウエスト」そして『資さんうどん』の3ブランドで、特に北九州では「資さんうどん派」が圧倒的に多いようだ。
その『資さんうどん』が「すかいらーくホールディングス」の完全子会社化となったのは昨年10月のこと。以来、12月には千葉県八千代市に関東1号店が、今年3月には両国に東京1号店を出店している。
私は人生でたった1度だけ『資さんうどん』を食べたことがあるに過ぎないが、それでも近所に『資さんうどん』が出来たのは超ウレC! およそ1年前、小倉で食べた『資さんうどん』はちょっとしたカルチャーショックを受けるウマさであった。
これからは気が向けばいつだって『資さんうどん』が食べられる。Allways資さん最高! というわけで、先日久しぶりの『資さんうどん』を味わいに両国店まで足を運んできた次第だ。
・東京で資さんうどん
両国店は座席数がかなり多く、土曜日の午前中だったにもかかわらず7割くらいは客席が埋まっていた。話題のお店だけあって、早くも『資さんうどん』は東京の人に受け入れられているらしい。
で、注文したのは「肉ごぼ天うどん」で価格は820円。九州の誰に聞いても「資さんうどんならごぼ天が安定している」と口を揃える鉄板メニューだ。
さっそく食べてみると、ソフトな口当たりのうどんは相変わらずのシルクタッチ。やわやわとはいえ伸びているワケじゃないのが、九州うどんの奥深さである。
ごぼ天のウマさも相変わらずで、甘めに味付けされた肉もしっかりウマい。澄み渡ったお出汁も申し分なく、約1年前に食べた資さんうどんと同じ味であった。だがしかし……。
・なぜなのか
それでも「あのとき小倉で食べた資さんうどん」の方がわずかに美味しく感じたのは何故なのだろうか? 思い出補正と言ってしまえばそれまでだが「旅」や「ローカルフード」がスパイスになっていることはあるのだろう。
逆説的に言えば、資さんうどんを「普通にウマい」と思えたとき、私は本当の意味で資さんうどんを受け入れているのかもしれない。九州の友人は「ウマいけど普通ったい。むしろなんでこんなに話題になっているか不思議」と話していた。
いずれにせよ、東京で『資さんうどん』が食べられることは幸福以外の何物でもない。ただし、まだ資さんうどん未体験の人は “はじめての資さん” をあえて九州まで取っておくのもアリかもしれない。
参考リンク:資さんうどん
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.