<前妻が強敵で……>絶対イヤ!義母のお願いに困惑……旅行するなら前妻も?断ります【まんが】
私(サユリ)と夫(リュウジ)は小4の娘(マユカ)がいる40代の夫婦です。夫は私と知り合う前に一度離婚歴があり、前妻(40代、ユミ)との間に娘さん(ララ、現在高1)がいます。私たち家族と同じ市内で前妻とララちゃんは2人暮らしをしています。 この冬、私たち家族は3人で遠方にあるレジャー施設で遊ぶため、長期休暇に旅行を計画しました。しかし夫がその計画を義母に話してしまったことがきっかけで、ある騒動がおきてしまったのです……。
私は初婚ですが、夫には離婚歴があります。前回の結婚で生まれた娘は高校1年生で、いまは前妻と一緒に暮らしているそうです。
「旅行にさ、ララ(リュウジと前妻の娘)も連れて行ってあげたら?」と義母から電話があったのです。しかも、ララちゃんだけでなく、ユミさんも同行させてというのです。
夫が先日、義母と電話で年末年始の話をしているときに、今年の年末年始は家族旅行をすると話したそうなのです。
義実家は近くなので、毎年お正月は義実家に泊まらず、あいさつをして食事をする程度です。なので今回のお正月もどこかで顔を出せば、問題ないと、お正月に旅行を計画していたわが家。
「車はかなり長時間になるし、ララもユミも気を遣うことになるから連れて行くのは難しいよ」と夫は断ろうとしてくれます。しかし義母もなかなか引き下がりません。せっかくの家族旅行です。私はもちろん断固拒否します。
「あなたたちの車に同乗することは、2人(ララとユミ)は、かまわないみたいよ」と義母。ララちゃんと義母はいまでも交流があるらしく、もうあちら側にも話をしてしまっているようです。しかも2人はもう行く気満々。
「リュウジがお義母さんに旅行の話をしちゃうから」と夫を責める気持ちもありました。義母はこれまでも「ララちゃんが寂しいだろうから」と言って何かと夫とララちゃんを関わらせようとしてきました。でも「前妻親子を一緒に旅行に連れて行って」と言われるのは、さすがに初めてです。
義母は、基本的には悪い人ではありませんが、少し天然というか、あと先考えないところがあります。今回は悪い方に転んでしまったのでしょう。そもそも私たち家族3人で計画した旅行に、前妻親子を連れて行けだなんて勝手すぎるし、図々しいし、意味がわかりません。
そんなに一緒に行きたいのなら、入場料もホテルも義母が払ってくれると言うのですから、新幹線などを使ってララちゃんと前妻だけで行けばいいのにと思いました。せっかく楽しみにしていた家族旅行に水を差されたような気持ちになりました。
断ったハズが……?前妻「アナタたちだけ旅行するなんてズルい」
夫と前妻の離婚理由は性格の不一致と、夫と前妻家族の不仲です。夫は離婚以来、ほぼ前妻と会っていないし会いたくないと言っていました。
とはいえ、ララちゃんとは定期的に会っていることもあり、夫とララちゃんの仲は良いと思います。
「母さんの提案がおかしいの、わからない?」と夫が言うも、なかなか引き下がらなかったそう。ついには「別に連れて行くくらいいいじゃない」なんてこともなげに言う義母に業を煮やし「ありえないから! サユリとユミ(前妻)が同じホテルに泊まるとか、ヘンだろ!」とキツく言うと、反省なのかヘソを曲げたのかやっと諦めてくれたようでした。
夫が義母にキツく言ってくれたので、さぁこれで一件落着と思ったのも束の間……今度は前妻から電話がかかってきたそうなのです。しかも前妻はかなりご立腹のようでして……。
前妻は夫の話に聞く耳も持たず、挙句の果てには「ホテルの部屋だけ別にして、あとはご飯も一緒でいいじゃない」と自分の主張ばかり通そうとしてくるありさまです。
前妻は、自分たちが結婚していたときに夫は旅行になんて連れて行ってくれなかったといちゃもんをつけてきました。それに、夫家族の旅行に同行して、滞在費だけでなく、移動にかかる交通費だって浮かせる目論見。そしてなにより「そっちの家族だけズルい」とわけのわからない文句をつけて、なんとしても一緒に連れていけと言ったそうです。
交通費を浮かせたいなんて、そもそもガソリン代とかも払う気なかったのでしょうか。結局、前妻の逆ギレで、話はまとまらなかったそう。
「もう、ほうっておけばいい」と夫は言いますが、前妻が引き下がらない今の状況もなんだか釈然としません。
移動手段を新幹線にしようかとも検討しましたが。夫は運転が好きな人です。だから今回はいつもより長く冬休みが取れたので、気になるサービスエリアに寄るなど、ドライブも楽しみながら目的地へ行こう! と計画を立てていたのです。
悪い予感は的中しました。私たちの家族旅行への同行うんぬんの件で、今度は前妻が出てきてしまいました。前妻に、家族旅行することを「ズルい」だなんて言われたうえに「ララが行くのに私(前妻)が行かないのはおかしい」と言われ、話がスムーズに進みません。前妻とララちゃんは裕福に暮らしているわけではなさそうですが、夫は養育費をちゃんと払っているし、前妻は実家からの援助もあるそうです。うちの車への同乗にこだわるなんて、節約したいというよりもイヤがらせに思えてなりません。
旅行への温度差!断るも必死に食い下がり続けるのは……前妻!?
LINEの通知音がなり、スマホを見た夫が「どういうことだよ」と、その内容をみて腹を立てていました。 なんと、前妻と夫。それに私でLINEグループを作って話し合おうと提案してきたのです。
「私の差し金でリュウジが動いているって思っているの?」前妻の勝手な解釈と妙な提案に私たちはゲンナリしました。
それに夫の話では義母や前妻から聞くほど、ララちゃん自身は一緒に旅行したいわけでもなさそうです。ララちゃんも行きたいというのが話の発端だったのだから、ララちゃんが納得しているのになぜまだ前妻が食い下がってくるのかわからず、私たちはさらに困惑します。
今回のこの旅行同行騒動については、夫はララちゃんともちゃんと話をしています。そもそもララちゃんと前妻では、かなり熱量が違うそうで……。ララちゃんは、夫の話に納得してくれている様子ですが、前妻がなかなか引き下がらずごねてきているのです。
いまのこの状況を理解して、自分の気持ちをおさえて我慢しているララちゃんが、なんだか不憫に思えてきました。私としては、ララちゃんだけなら一緒に旅行してもいいと思っています。
話をいったん整理して、あらためて「こういう条件ならララちゃんを連れて行くよ」と、前妻に提案することにしました。
そして、前妻が行く気満々なのがなによりややこしいことなので、旅行の日程や交通手段について口出ししてこないでほしいとも伝えました。
たとえ前妻たちと旅行へ一緒に行かずに済んでも、今回のやりとり自体が面倒だったし不快でもあります。
それに、旅行の計画が決まったあとに、前妻親子のために日程や移動手段も再検討するはめになりました。「なぜ私たちがここまでしなくちゃいけないの?」とモヤモヤした気持ちでいっぱいです。ララちゃんが家族というのはわからなくもありません。でも前妻と私や娘が一緒に旅行だなんて、行きたくもないし、絶対おかしいと思うのです。
【前妻の気持ち】今の家族だけズルい「私たちも絶対について行く」
私は高1の娘(ララ)と暮らす40代(ユミ)の母です。娘が3歳のときに離婚して現在は娘と2人暮らし。実家が近く、両親は健在です。娘はかつての義母や前夫とまだ交流があり、定期的に会っています。 前夫(リュウジ、40代)は再婚して、妻(サユリ、40代)と娘(マユカ、小4)と暮らしています。前夫一家と私たち親子は同じ市内に住んでいます。 ある日息子(リュウジ)の家族旅行の計画と聞いた義母は「ララも行ったら?」と誘ってきました。それならばと、私もその旅行に同行する予定でいたのに前夫から断られてしまいます。その失礼な態度に猛烈に腹が立ったのです。
前夫と離婚したのはもうだいぶ昔のことです。なのにいまさら、こんなに腹立たしい思いをさせられるとは、想像もしていませんでした。
この旅行への参加は、もとはといえば、義母からのお誘いがきっかけです。前夫は私とララを遠方の旅行へなんて連れていったことなんてなかったのに、新しい家族とは、楽しげに旅行を計画しているなんてなんだかイヤな気持ちです。
私は義母が好きではないですが、ララにはたびたびお小遣いやプレゼントをくれたりと、よくしてくれているので、ララと連絡を取り続けることは許しています。
今回もホテル代やテーマパークの入場料を払ってくれると言うのはありがたい提案です。しかし私自身は、義母と直接連絡を取りづらいので、ララを経由して旅行に同行する旨を伝えてもらいました。
「お父さん、私たちと車で一緒に旅行するのはちょっとイヤみたい」とララから言われたときカチンときました。どういうこと? ありえないありえない。ララも前夫の娘なのよ。私たちはそんな旅行連れてってもらったことがないのだから、前夫が私たちを旅行に連れて行くのは当たり前なのです。
前夫は車と運転が大好きです。車で行ける場所には絶対に車で行くに決まっています。車に乗せてもらって、同じホテルに泊まってご飯も一緒に食べたらいい、私たちにはその権利があります。
「もうこれ以上お父さんに言えない、ごめんね。お土産は買ってきてもらえるように言っておくから」と、義母はララに謝ったそうです。やれやれ、これ以上言ってもらちがあきません。私は、前夫に直接話をつけるために電話しました。
前夫は、頑なに旅行への同行を了承しないので話になりませんでした。 ララをさしおいて、前夫家族だけがいい思いをするなんて「ズルい」です。このまま「はい、わかりました」と引き下がるわけにはいきません。
ララに旅行を提案して、その気にさせておいて「やっぱりダメみたい」という義母に腹が立ちました。前夫も「一緒の旅行はありえない」と言い何を言っても聞く耳を持ちません。どいつもこいつも勝手すぎます。ララは前夫の実娘です。家族を拒否するなんてどういう神経なのでしょうか。そしてララを産んだのは私。私には一緒に行く権利が絶対あるはずです! 私たち親子をないがしろにする前夫や彼の今の妻(サユリ)への不満が止まりません。意地でも旅行についていこうと思います。
自分勝手な前夫!娘にもバカにされ……許せないッ
「LINEグループなんて作らない。俺とサユリの意見は同じ。ララだけ連れて行くのはOK。その場合の旅費は負担する。でもユミが来るなら、交通費(ガソリンと高速代)は割り勘で。そもそもユミが来るのは道義的におかしくない? ホテルと食事が一緒なんて勘弁してくれ。あとさ、そもそも旅行に車で行くかも未定、日程も再検討しているから」と長文かつ不躾な返事がきたのです!
彼らの身勝手な言い分に、さらなる怒りがこみ上げてきました。離婚したのですから、前夫にとって今の家族の方が大切なのはわかります。しかし、ララは前夫の実娘です。そしてララを育てているのはこの私です。こんな扱いを受ける覚えはありません!
食事くらい一緒でいいでしょ? 大勢の方が楽しいに決まっているじゃない。それに、日程のことだって、そっちこそ勝手に話を進めないでよね。なにもかも自分たちのいいように事を運ぼうとする前夫たち。なによ、自分勝手にもほどがあると思いませんか?
勘弁してくれって……なに? まるであなたたちが被害者みたいな言い方するじゃない。あのときと一緒。あなたはいつもそうだった、そうやって私を悪者にするのよ。
まぁ、しかし今回の件に関しては、今の妻が裏で糸を引いているのでしょう。
このままではらちがあきません、やはり3人で話し合う必要があると思いました。そうすれば、向こうが好き勝手にすることを防げるかもしれません。しかし、前夫は聞く耳を持ちません。怒って、電話を切られてしまいました。
今の妻も加わっての話し合い、せっかくいい案だと思ったのに無下にされてしまいました。それどころか、旅行への同行条件をアレコレ突きつけられました。いったい前夫夫婦は何様なのでしょうか。終始、見下された対応に納得がいきません。おまけにララは、「私だけなら(お父さんは)連れて行ってくれるって言ってくれているんでしょう?」と、言ってきたのです。前夫だけではなく、ララまでも私の同行に難色を示してきて、思わずララにまでイラ立ってしまいました。
みんな私をバカにしすぎです!
【夫の気持ち】冷静に状況を受け止める娘。母の代わりに「ゴメン」
私は小4の娘(マユカ)がいる40代(リュウジ)です。妻(サユリ)も40代。私はサユリと知り合う前に一度離婚歴があり、前妻(40代、ユミ)との間に娘(ララ、現在高1)がいます。ララと前妻は私たち家族と同じ市内に2人で暮らしています。 私たち家族は3人で遠方にある某レジャー施設で遊ぶため、長期休暇に旅行を計画しました。しかしその計画を母に話したら、ララと前妻も一緒に連れて行くように言われて困惑。一度母経由で断るも、前妻がしゃしゃり出てきて困っています。
前妻は自分本位で、「自分と意見が合わない=悪い人」と決めつけるところがあり、話し合いができない人です。本来は、トラブルの元凶となった母に話をつけてほしいところですが、私が叱るようにキツく言ったからか、ヘソを曲げて、旅行の件に関しては関与してこなくなりました。
私は、ララに連絡してみることにしました。今回の旅行のこと、ララ自身は本当のところどう思っているのだろうか?
「お父さんが謝ることないよ。きっとサユリさんやマユカちゃんにも迷惑かけているよね。うちのお母さんのせいで、申し訳ないよ」と、こちらの状況を気にかけてくれるララ。前妻のことで謝っているララを不憫に思いました。
「私も行きたい気持ちはあるよ。でも、私から「連れて行って!」とは一度も言っていなし、何としてでも行きたいとかも言ってないよ」と、ララは話してくれました。
薄々感じてはいたけれど、やはり前妻の言う内容は、ほぼ自分の意見のみだったようです。ララをたてにして姑息なヤツです。 でも、今回のことで、私の知らないところで、ララには日ごろから大変な苦労をかけていることを知りました。ララの達観したような、大人びた様子には思わず感心してしまいました。しかし、こんなに早く大人にさせてしまったのは自分にも原因があると思うと、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
ララと話し、前妻の旅行への固執ぶりとララへの暴言に驚かされると同時に、苦労をかけている娘に対し、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。それに、私が思っている以上にララは前妻と私が揉めている状況を冷静に受け止めていました。しかも今後の生活(進学を機に前妻との家を出て暮らすこと)も考えていたのです。ララの成長を感じ、頼もしくもあり親として情けない気持ちもあります。やはり、ララだけでもテーマパークに連れて行ってやる方法はないかと、再び考えました。
【私の気持ち】ついに決着「娘のサポートはしたい!」身勝手な前妻の末路は……
私たち家族は3人で遠方にある某レジャー施設で遊ぶため、長期休暇に旅行を計画しました。しかしその計画を知った前妻が、「ズルい、私たちも一緒に行く」と言い出します。ララちゃんも行きたい気持ちはあるようですが、前妻ほどではなさそう。夫の娘であるララちゃんだけならまだしも、前妻の同行に抵抗感がある私たちは、何度断るも話はまとまらず……。そのうち行く、行かないを巡って前妻とララちゃんもケンカになってしまったそうで、その挙げ句、前妻はララちゃんに「親不孝な娘」「ララだけ行くなら親子の縁を切る」と言ったのだとか。
夫から、前妻の身勝手な言い分を聞いて気持ちが落ち込みました。とくに、旅行計画を変更するなら(前妻へ)伝えるのが筋だとか、私が裏で夫を操っているとでも言いたげな発言には驚きました。
それに、夫とララちゃんで話した内容も聞き、胸が痛む思いです。騒いで暴言を吐く前妻にも耐えて我慢するララちゃん。前妻よりよっぽど大人に思えます。
私たちはララちゃんのために話し合いました。彼女がどうしたら喜んでくれるかを。
それに、旅行だってララちゃんくらいの年齢になったら、親と行くよりも友だちと行ったほうが楽しいものです。それなら……。
「お義母さんは、はじめからホテル代と入場料は払う算段だったんだから、新幹線代をうちで出してあげるとかどう?」夫と話し合って、ララちゃんには友だちとテーマパークに行けるように金銭的に援助してあげる提案をすることにしました。
ララちゃんには友だちと旅行の計画を立ててもらい、うちも援助をすると伝えます。ただ前妻の手前、あくまで全額義母からのプレゼントということにしようとなりました。
さて前妻ですが、最後に夫と前妻が話してからも「どうなっているの?」「いつ旅行計画決まるの?」とウダウダと連絡があったそう。「今回の旅行は中止!」と夫がメッセージをすると怒りの返事があったそうですが、以降は完全ムシ。
前妻には悪いですが、私たちは当初の予定通り家族3人で旅行を楽しみました。結果的に家族旅行はできてよかったですが、課題も残ったかなと思っています。夫はララちゃんに対する前妻の態度にかなり腹を立てていて「どうにかしないと」と言っていました。
人を妬んだり嫉んだりする気持ちは、ときに何かの原動力になる場合もあると思います。でも前妻のように行きすぎると、気持ちが醜くなるのかもしれません。自分の想いばかりが先行して、思いやりを持てなくなってしまうと、結局は孤独な状況になるのではないでしょうか。
日々穏やかに過ごして、小さくても幸せを感じる気持ちが大切だとあらためて思いました。今後、娘にもララちゃんにも、楽しく感じる瞬間を増やしてあげたいと思っています。