地元PR動画 万博で放映 湯河原在住の湊祐太朗さん
大阪夢洲を会場に、連日多くの来場者でにぎわう「大阪・関西万博」(2025年日本国際博覧会)で、湯河原町土肥在住の湊祐太朗さん(東京理科大学大学院1年)制作の地元PR動画が放映されている。
最大1万6千人収容のEXPOアリーナ「Matsuri」で流れる動画作品の一つとして採用されたのが湊さんの「AnywhereDoor」。家のドアを開けると小田原駅の二宮金次郎像の前、そこから食や歴史、神輿など多様な地元文化を紹介する1分の動画作品だ。BGMは湊さんの母校、相洋高校の和太鼓部による演奏が流れ、小田原らしさを演出している。
馴染みの風景、映像に
趣味で映像制作に励み、中学生時代から動画コンテストに出品を続けてきた湊さん。万博会場の大型ビジョンで放映される動画作品コンペに応募したのは締め切り間際の2月末。4月に入っても音沙汰はなく、半ば諦めていた中、イベント開幕前日の4月11日にメールで採用の知らせが届いた。「逆転満塁サヨナラホームランを打った気分。多くの人が見てくれると思うと物凄くうれしかった」と振り返る。
今回の動画は中高生時代に見続けた風景を自分なりの視点で伝えようと制作に取り組んだ。「過去と現在、未来をつなぐのが伝統文化。日本の魅力として感じてもらえたら」と作品に込めた思いを話す。
万博のチケットは2年前から購入するなど、関心は高かったが、まだ予定を調整中で「一番喜んでくれた祖母が結婚した1970年に開かれたのが前回の大阪万博。ぜひ家族で行って大きなビジョンで自分の作品を見たいです」と期待を語る湊さん。「これからも自分を表現する趣味のツールとして映像制作は続けていきたいです」