【ボーナス少ない?】43歳、金融業。貯金がない……。リフォームもしたいのに叶いません【FPが解説】
読者から寄せられた「ボーナス(賞与)の額」を大公開。はたしてこの年代・業種でボーナスが多いのか少ないのか、相談内容について改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【43歳 営業事務】
【ボーナスいくら?】43歳、営業事務の場合
プロフィール
43歳、女性
金融業の営業事務、年収650万円
母(70代、パート)2人暮らし
今年度の冬季ボーナス:前年より増える見込み
【相談内容】ボーナスで家のリフォームをしたいのですが、投資に使ってしまいます
「自宅のリフォームをしたいと思っているのにそのための貯金が全然できていません。でも、ボーナスが入るとつい投資に入れてしまいます」
現在のボーナスは平均と比べると高い?低い?
同じ年代の平均と比べてみて
質問者さんと同年代である40〜44歳の、1年間のボーナス平均支給額は約111万円*です。
*……参考:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
同じ業種の平均と比べてみて
質問者さんと同じ金融業・保険業のボーナス平均支給額は、夏季が70万円*、冬季が約64万円*となっています。
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和6年9月分結果速報等)」
*……参考:厚生労働省「毎月勤労統計調査(令和7年2月分結果速報等)」
質問者さんのボーナスは夏季・冬季合わせて120万円。
同年代よりは多めであるものの、業種別では若干少ない金額といえるでしょう。
ボーナスの使い道は投資で大丈夫?
投資は悪くないが「貯金ゼロ」は危険
投資でお金が増えると、つい嬉しくなって投資にばかり目が行きがちですよね。
しかし、「貯金がまったくない状態」で投資をするのは危険です。
投資は、ときには暴落によって短期的に大きく損をすることもあります。
そんなときに手元にお金がないと、急な病気やケガで働けなくなったときに生活を守れません。
「もしも」に備えて、生活費の半年から1年分を目安にした生活防衛費を貯めておくことが大切です。
今の暮らしを整えるお金も必要
投資は未来のためのお金の使い方。
今の暮らしを快適にするためのお金も大切です。
「自宅をリフォームしたい」というお気持ちがあるなら、そのための積立も立派なお金の使い方。
毎日過ごす家の環境を整えることは、心の余裕にもつながりますよ。
ボーナスの使い方はバランスを意識して
ボーナスが入ったときは、すべてを投資に回すのではなくバランスよく分けるのがおすすめです。
たとえば、次のような振り分け方があります。
・投資に40%(将来の資産づくり)
・リフォームのための積立に30%(今の生活の充実)
・現金の貯金に30%(生活防衛資金)
急なトラブルに対応しやすくなり、将来への備えと今の充実の両方を実現できます。
まとめ
・質問者さんのボーナスは、同年代では多め、業種別では若干少ない金額です。
・投資の前に、生活費の半年から1年分程度は現金貯金で備えましょう。
・未来に備えるだけでなく、今の暮らしを良くすることも大切。すべてを投資に回すのではなく、バランスよく振り分けて。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。