【真鶴 イベントレポ】源頼朝旗挙祭2025 - 28年ぶりによみがえった奇祭!“2,000人前鍋”のお味は?
2025年3月23日(日)に真鶴町の岩海岸で開催された源頼朝旗挙祭2025をご紹介します。
当初の予定では16日(日)におこなわれることになっていたものの雨天で延期。快晴で初夏の陽気となった23日(日)に、満を持して開催されました。
謎の団体「MMK」が奇祭をよみがえらせた
源頼朝旗挙祭2025の主催者は一般社団法人MMK。MMKとはM(真鶴)M(盛り上げよう)K(会)のことで、地域を盛り上げるために活動している有志の団体です。
彼らが目を付けたのは、1997年まで開催されていた源頼朝旗挙げフェスティバル。当時を知る人は、「真鶴全体が盛り上がる一大イベントだった」と言います。
なぜ、頼朝? なぜ、岩海岸?
そもそもの疑問を解決しておきましょう。
1180年、石橋山の戦いに敗れた源頼朝は、再起を図るために岩海岸から安房国へ渡りました。その際、周辺の人々が大鍋で頼朝たちをもてなしたという逸話が伝わっています。
画像出典:湘南人
源頼朝旗挙げフェスティバルはそれにちなんだイベントで、その逸話と同じように大鍋で料理を振る舞っていました。
源頼朝旗挙祭2025はそれをオマージュしたもので、MMKのメンバーは真鶴に“眠る”その超巨大鍋を探し出し、よみがえらせることにしたのでした。
外周9.3mの超巨大鍋、見参!
イベント開始時刻の11:00少し前に到着すると、会場はすでに多くの人でにぎわっていました。
画像出典:湘南人
まずは噂の鍋を見学しましょう。ちょうどスタッフが看板を立てています。人間と比較すると、鍋の大きさが際立ちます。
画像出典:湘南人
聞くと、鍋の外周は9.3m!重すぎて人力では運べないためクレーンで設置したとのことでした。この超巨大鍋を使い、なんと2,000人前の鍋を調理するそうです!
大量の薪をくべるため、すさまじい炎が上がります。
画像出典:湘南人
足場に上って材料を投入します。
画像出典:湘南人
いざ!実食!
調理の光景に見とれていたら、鍋をもらうための長蛇の列ができていました。あわてて並びます。
画像出典:湘南人
スタッフの連携が見事で、すぐに順番がまわってきました。
画像出典:湘南人
早速、いただきましょう。
画像出典:湘南人
「………あま(甘)うま(旨)!」。醤油ベースの味付けですが、ほんのり甘さを感じます。どうやらイセエビの出汁のようです。ブリをはじめ、野菜やキノコなど、具材も盛りだくさんでした。
「煮込み料理は大人数分で作った方がおいしい」とよく言います。なにせ2,000人前ですから、おいしいに決まっていますね!
気がつけば広場は満席!
画像出典:湘南人
スタッフや来場者からは早くも“来年”に関する声も聞かれました。気になった人はMMKのウェブサイトを確認して、彼らの活動に注目してください!
源頼朝旗挙祭2025
開催日時
2025年3月23日 11:00〜19:00
開催場所
岩海岸
住所:神奈川県足柄下郡真鶴町岩
駐車場:なし
参加費
無料
主催
一般社団法人MMK