ヒトサラ編集長の食ダイアリー~とっておきの旅と食のはなし~vol.4|秋田①
山菜の時期に秋田へ行くことが多くなりました。5月の連休前頃は、ちょうど桜の季節とも重なり、秋田は長い冬から解き放たれた明るさに満ちていていい時期なのです。まずは絶品の天ぷらとフレンチを紹介します。
第1回 今回ご紹介するお店
山菜はおひたしにしても、ご飯と混ぜてもおいしいですが、やはり天ぷらにするのが一番好きです。
今回ご紹介する【秋田 てんぷら みかわ】は、私が大好きな天ぷら屋さんのひとつで、とくに5月の連休前くらいに訪れると、採れたての山菜が何種類も用意されており、その香りを嗅ぐだけでもううっとりしてしまうほど。
山菜はご主人・北嶋大地さんが自ら山に入って採って来られるもので、処理したものを奥様が丁寧に説明をしてくれます。
「今日は、さしぼ、行者にんにく、山人参の新芽、しどけ、たらの芽、うど、こごみ、ふきのとう、などを用意しています」。
最初は戸惑ったのですが、慣れてくるとこれら山菜の名前や特徴もわかるようになってきて、それもまた楽しみのひとつになりました。
この【秋田 てんぷら みかわ】は、名前から分かるように、東京の名店【みかわ是山居】が初めて暖簾分けをしたお店です。【みかわ是山居】の早乙女哲哉さんは天ぷらの名人として海外でも有名な方ですが、そこで学んだことを忘れないためにと、早乙女さんの書が店の壁に掛けられています。
こういったところにも北嶋さんの誠実な人柄が伺えます。
そんな彼の人柄を表したような天ぷらをカウンター越していただき、近くにある新政酒造のお酒をいただくとき、秋田に来てよかったなと実感するのです。
鮨が好きなら、店のすぐそばに【すし匠】があります。
今回はお邪魔できませんでしたが、これも四谷の有名店の暖簾分けで、地元の魚を江戸前でいただけるということで評判になっています。
女性シェフのフレンチ【Sous-sus(スシュ)】も素晴らしいお店です。
シェフの澁谷瑛子さんはバレリーナ出身ということで、店名もバレエの言葉「上に下に」から来ているのだとか。地元食材を中心に、軸のぶれないフレンチを、それもリーズナブルな値段で提供してくれます。
ここも全国から食通客が訪れるため予約がなかなか取りにくく、月に1度の予約日に何度も電話しないといけないのですが、それだけの価値は十分にあると思います。
基本、シェフのワンオペなのですが、この前行ったら、大学生のバイトの人が2人手伝っていました。シェフの料理の説明もしっかりしていて、好感が持てました。
秋田 てんぷら みかわ
【電話】018-807-4627
【住所】秋田市大町4-4-4
【エリア】秋田/男鹿
【ジャンル】天ぷら
【ランチ平均予算】15,000円 ~ 19,999円
【ディナー平均予算】15,000円 ~ 19,999円
みかわ是山居
【電話】03-3643-8383
【住所】東京都江東区福住1-3-1
【エリア】門前仲町
【ジャンル】和食
【ランチ平均予算】20000円
【ディナー平均予算】20000円
【アクセス】門前仲町駅 徒歩8分
スシュ
【電話】018-853-7614
【住所】秋田市大町1-2-40
【エリア】秋田/男鹿
【ジャンル】フレンチ
【ランチ平均予算】5,000円 ~ 5,999円
【ディナー平均予算】15,000円 ~ 19,999円