少子化で増加する廃校舎 上越市が15校の利活用アイデア募る
新潟県上越市は、少子化による統廃合で廃校となった市立小中学校の旧校舎15施設について、民間から利活用アイデアを募る。民間事業者との対話を通して市場性の有無や活用策を把握するサウンディング型市場調査を、2025年6月に実施する。
《画像:2022年3月末に閉校した古城小(港町2)》
同市資産活用課によると、平成となった1989年以降、現在の上越市域では統廃合により55校が廃校舎となった。今回の市場調査の対象はすでに取り壊されたり、他の用途に転用されたりした校舎を除いた15施設。1991年3月末から2025年3月末までに閉校した学校で、先月末に閉校したばかりの三和区の旧上杉小学校と旧美守小学校の旧校舎も含まれる。施設によっては体育館が対象外の場合や、災害時の避難所や選挙の投票所となっている所もある。
《画像:2025年3月末で閉校した旧美守小(三和区)》
利活用アイデアを募る廃校舎
No
学校名
所在地
閉校時期
1
旧古城小
港町2丁目
2022年3月
2
旧沼木小
安塚区朴の木
1993年3月
3
旧船倉小
安塚区上船倉
1996年3月
4
旧安塚中
安塚区石橋
2024年3月
5
旧末広小
浦川原区飯室
2017年3月
6
旧中保倉小
浦川原区小谷島
2017年3月
7
旧大島中
大島区上達
2024年3月
8
旧黒岩小
柿崎区黒岩
1991年3月
9
旧源小
吉川区山直海
2003年3月
10
旧宮嶋小
板倉区宮島
2021年3月
11
旧山部小
板倉区山部
2021年3月
12
旧寺野小
板倉区久々野
2005年3月
13
旧上杉小
三和区今保
2025年3月
14
旧美守小
三和区本郷
2025年3月
15
旧下名立小
名立区杉野瀬
2002年3月
市場調査は6月11日から30日まで実施する。自らの資金で利活用を図る意向を持つ法人または法人グループ、これらの仲介事業者が参加できる。申し込みの締め切りは6月4日。また説明会が4月23日に開催され(申し込み締め切り4月17日)、廃校を巡るバスツアーが5月9、15、 21日(同5月2日)の3回にわたって開催される。説明会とバスツアーの参加は任意。
市は調査結果を踏まえ、本年度中に利活用希望者の募集を予定しており、「積極的な意見や要望を寄せてほしい」としている。問い合わせは、同市資産活用課資産活用係025-520-5642( tel:0255205642 )。
廃校施設の利活用に関するサウンディング(民間対話)型市場調査 - 上越市ホームページ( https://www.city.joetsu.niigata.jp/soshiki/zaisan/closedschool-sounding-market-research.html )