衆院選6区、13区 青柳氏、太氏が制す 古川氏は比例復活
10月27日に投開票された衆議院議員総選挙。神奈川6区(旭区、保土ケ谷区)は立憲民主党の前職・青柳陽一郎氏(55)が5期目の当選を決め、自民党の前職・古川直季氏(56)は比例復活で2期目の当選を果たした。神奈川13区(瀬谷区、大和市、綾瀬市)は立憲民主党の前職・太栄志氏(47)が、自民党の新人・丸田康一郎氏(39)らを破り、2期連続で当選した。
926票差の接戦
前職2人と新人2人が出馬した6区。青柳氏は8万207票を獲得し、小選挙区では2017年以来2度目となる勝利となった。
午前0時前に当選確実の一報が入ると事務所は歓声に包まれた。青柳氏は「改めて気が引き締まる思い。今後も緊張感を持って国会の最前線で戦っていく姿をお見せすることでお返しをしていきたい。皆さんのおかげで3年前のリベンジを果たすことができた」とあいさつ。また、「国民の声を聞こうとしていない政治が続いていたが、民意が反映された」と選挙戦を振り返った。
青柳氏に926票及ばなかった古川氏。「政治とカネ」という逆風を受けた戦いとなった。「永田町に戻るチャンスをいただいたからには、本当の意味で国民に寄り添う自民党に変えたい。謙虚な気持ちを忘れず、横浜のため、国のため力を尽くしたい」と述べた。
6区の投票率は54・66%(旭区54・67%、保土ケ谷区54・64%)で、前回(21年)を1・22ポイント下回った。
早々に当選確実
今回の衆院選から、新たな区割りとなった13区。前職1人と新人4人が立候補した。
太氏は投票が締め切られた午後8時過ぎに、当選確実が報道された。8万8833票を獲得した太氏は「自民党政治を終わらせる戦いで、日に日に後押しが増えていった」と選挙戦の手応えを振り返るとともに、2期目に向けては「ライフワークである外交・安全保障、物価高対策を含めた経済対策、お金の透明性を高める政治改革に取り組んでいきたい」と力強く抱負を述べた。
丸田氏は事務所で支援者に対し、「最高のチームに恵まれたが、結果を出せなかったのは私の力不足」と声を震わせた。また、「(党の意向もあり)私一人で決められないが、引き続き挑戦していきたい」と語った。
13区の投票率は51・97%(瀬谷区52・74%、大和市52・57%、綾瀬市48・96%)だった。