クリスマスに10周年記念のダンス発表会 12月22日開催
四日市市と鈴鹿市を拠点に「はじめの一歩を応援するダンススクール」として活動してきた「HKField」(主宰・宮田恵さん)が創立10周年記念発表会を12月22日(日)午後7時から、四日市市安島の市文化会館第2ホールで開く。「CHRISTMAS DANCE PARTY」と題し、ヒップホップダンスのクールではじけるパフォーマンスをクリスマスナンバーに乗せて届ける。入場無料。
同スクールは、2015年2月、宮田さんの自宅ガレージで産声を上げた。最初のメンバーは当時小学1年だった長男とその友達の2人だけだったが、現在は四日市市中浜田町と鈴鹿市国分町の会場、ひかり幼稚園(四日市市伊倉)の3か所で、3歳から高校生まで8つのクラス・合計63人がキッズダンス・ヒップホップダンスを学んでいる。今回の発表会は、紆余曲折の10年を通して、多くの子どもたちにダンスの魅力を伝える活動を継続するに当たって支えてくれた周囲への「感謝」、子どもたちが輝かしいステージで自己表現することによる「成長の実感」がテーマ。2時間で15のプログラムを繰り広げる。
【躍動感あふれるパフォーマンスに定評のある中高生のステージ=HKField提供】
全員が出演するオープニングから、それぞれのクラスのほとんどでヒップホップアレンジされたクリスマスソングを採用し、パーティー感にこだわった演出が見どころ。「幼稚園児のクラスは全力でかわいらしさを、小学生はレベルに応じた挑戦をしつつ基礎を大事にした王道ヒップホップを、中高生のクラスは自分たちで考えたソロも多く、基礎ができていてこその緻密な動きに注目してほしい」と宮田さん。小学2年から通い始め、今やチームを引っ張る存在となった片倉康起さん(神戸高校2年)は、「先生方が作ってくれた大切な発表の機会。10年間の思いが詰まった大舞台で、ダンスの楽しさを感じてもらえるよう自分にできる精一杯のパフォーマンスをしたい」と意気込みを語る。
【これまで多くのイベントに出演してきた=HKField提供】
ゲストダンサーに東員町のダンススクール「GlowMix☆」の中西水季さん、MCに名古屋を中心に数多くのダンスイベントで活躍するROKUDENASHIさんを迎え、中盤には会場が一体となって参加でき、クリスマスプレゼントが当たる「お楽しみジャンケン大会」も企画。宮田さんは、「心を込めて準備してきました。ダンスの楽しさ、ダンスができることの幸せ、そして感謝をお伝えできますように。頑張ってきた子どもたちの成果をぜひご覧ください」と呼び掛けている。
◆「娘が生きられなかった『今日』を精一杯生きる」
宮田さんは2020年10月に、最愛の娘・夢さん(当時小学3年)を小児悪性脳腫瘍「脳幹グリオーマ」で失った。失意の底に沈み、一時はダンス指導を退いたが、友人でダンス講師の秦理恵さんがレッスン継続に尽力してくれたおかげで徐々に復帰できたそうだ。闘病の最中にも「ダンスがしたい」と訴えたほどダンスが好きだった夢さんの思いを胸に、「今日」を精一杯生きている。