来日3年目の高さとアウトサイドの確実性を兼ね備えたストレッチ4! 孤軍奮闘のブロック・モータム!〈Bリーグスター選手ガイド⑳〉【バスケ/Bリーグ】
Bリーグスターガイド⑳ ブロック・モータム
開幕9シーズン目を迎えた国内プロバスケットボール・Bリーグ。今やその人気はプロ野球やJリーグといった“メジャースポーツ”にも引けを取らないレベルまで到達し、強豪クラブのチケットは入手困難になるほど。パリ五輪での日本代表の活躍、河村勇輝選手のNBA挑戦など、日本でも“バスケ熱”が高まっている中、『ラブすぽ』ではBリーグでプレーするスター選手をご紹介!
ブロック・モータム
滋賀レイクス
背番号:12
2024‐25シーズン、B1復帰を果たした滋賀レイクス。シーズンでは開幕から負けがかさみ、2月14日時点で西地区最下位と厳しい戦いが続いていますが、そんな中でも孤軍奮闘ぶりを見せつけているのがブロック・モータム選手です。元オーストラリア代表で、現在34歳のベテランパワーフォワードは今シーズン、平均21.0得点でB1得点ランクトップを快走中。得点だけでなく8.5リバウンド(同13位)、3ポイント成功率39.4パーセント(同9位)と各スタッツで軒並みリーグ上位をマーク。恵まれたフィジカルと高いシュートスキルで2シーズンぶりのB1で躍動しています。
モータム選手は1990年1月16日、オーストラリア出身。高校までは地元オーストラリアでプレーし、大学はアメリカNCAAのワシントン州立大学でプレー。卒業後はイタリア、リトアニア、トルコ、スペイン、フランスなど欧州リーグでプロとしてのキャリアを積み、オーストラリア代表の一員として2016年のリオデジャネイロ五輪にも出場しています。
そんなモータム選手がBリーグにやってきたのは2022‐23シーズン。B1東地区のレバンガ北海道に加入すると、移籍1シーズン目から57試合出場、平均17.7得点(リーグ9位)、2.6アシスト、6.6リバウンドをマーク。さらに208センチの高身長ながら3ポイント成功率は42.3パーセント(同4位)というハイアベレージをマーク。一躍、リーグトップレベルの外国籍選手として注目を集めることに。
来日2シーズン目は、B2降格となった滋賀に加入し、49試合で平均20.1得点、2.7アシスト、6.4リバウンドの活躍でクラブのB1返り咲きに貢献。特にB1昇格をかけたプレーオフでは全7試合で平均23.4得点と大爆発。
モータム選手のような「高さ」と「アウトサイドの確実性」を兼ね備えた選手は現在のバスケ戦術において主流でもある「ストレッチ4=パワーフォワードをあえて外に置いて中にスペースを作る」においても必要不可欠。まさに現代バスケの象徴的なプレースタイルで、B1の舞台でも躍動しています。
前述したように、今シーズンの滋賀はB1で苦しい戦いを強いられていますが、モータム選手を「孤軍奮闘」させずにチーム戦術のファクターとして活かすようなことができれば、必ず光明も見えてくるはず。
残りのシーズンだけでなく、来シーズン以降の去就も含め、モータム選手のプレーは要注目です!
文・花田雪