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非行防止、学生らが訴え 本厚木駅前で啓発

タウンニュース

通行人に啓発品を手渡す学生

厚木市内の学生らが主体となって若者の非行防止を呼び掛ける「心と街のクリーン作戦」が、9月7日に本厚木駅周辺で行われた。

厚木市と市教育委員会が主催して実施し、市内の高校や大学に通う学生が実行委員会を組織して運営する恒例行事。36回目となる今年は20人ほどの学生をはじめ、市内の防犯関連団体や厚木警察署、市小中学校PTA連絡協議会、奉仕団体のロータリー・ライオンズクラブ、厚木青年会議所などから総勢50人以上が参加した。

参加者らは駅の北口や南口などに分かれ、若者の薬物乱用やSNSを通じたトラブル、未成年による喫煙・飲酒などの防止を呼び掛け。山口貴裕市長と佐後佳親教育長も加わり、通行人らに声を掛けながら啓発物品を手渡した。

動画・ポスターでもPR

実行委員会では「紡ぐ未来〜たった一度の行いが、あなたの人生を変える〜」をスローガンに、啓発動画とポスター、広報の3部門に分かれて準備を進めてきた。

動画は軽い気持ちで手を出す薬物の怖さや、SNSで知り合った他人と会うことの危険性を伝える内容。台本から撮影、編集まで学生が手掛け、悩み事や不安がある際は家族や友人、先生などに相談することを呼びかけている。

実行委員長を務めた厚木中央高校3年の山下悠光さん(17・茅ヶ崎市)は、学校で防犯関係のボランティアを行っていることから活動に興味を持ったという。「若者の非行は表面化しずらい。大人や友人が救いの手を差し伸べられるような、まち全体で非行防止に取り組める環境づくりが大切」と話した。

動画は市立小中学校の授業などで活用していくほか、ポスターはコンビニエンスストアやドラッグストア、カラオケ店などに配布し、掲示してもらう予定という。

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