7期連続赤字からの脱却を目指すコナカの第1四半期は前期比6倍と大幅増益
「スーツセレクト(SUIT SELECT)」や「ディファレンス(DIFFERENCE)」などを手掛けるコナカは2025年9月期の第1四半期決算を発表した。売上高は145億3300万円(前年同期比13.4%減)、営業利益は1億5200万円(前年同期は1700万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億8500万円(同537.1%増)だった。最終利益は前年同期の6.4倍だった。
コナカはバッグブランド「サマンサタバサ(Samantha Thavasa)」などを手掛けるサマンサタバサジャパンリミテッド(以下サマンサタバサ)を2024年7月に完全子会社化しており、同年4月には米田幸正氏が社長を辞任、新たな経営体制のもとで再生を目指している。だが、「サマンサタバサ」の不採算店舗の退店や長引いた暑さの影響などにより、主力のファッション事業の売上高は137億5000万円(前年同期比14.3%減)だった。
コナカは7期連続で最終赤字を計上しており、さらにサマンサタバサの借入金を含む資金について一体で運用する。収益力の早期での改善が大きな課題になっているが、ようやく道筋が見えてきた形だ。コナカの2025年9月期通期の連結業績予想は、売上高は615億5600万円(前年比1.1%減)、営業利益は7億2000万円(前年は2億2800万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億4700万円(同7億7300万円)としている。