和歌山・串本のカセ釣りでワラサをキャッチ【南紀丸】1ヒロ毎のゆっくりな誘いが的中
1月31日、和歌山県・串本白野港の南紀丸のカセにブリ狙いで釣行した。ここ数日、串本のカセ全体で良かったので予約を取った。前日までは一日に10匹以釣れており、その周辺では17kgのブリも上がり、大きいサイズが多いとのこと。これは期待できそうだ。
南紀丸でカセ釣り
釣行当日は、どうにか1匹取りたいので友人の南紀太郎さんに助けてもらう予定だったが、網を引く仕事が入ったため一人で出船。真っ暗なのでワーキングライトを設置して明かりを確保。サオ受けにタックルをセッティングした。
当日のタックル
タックルはLIGHTオールラウンダー赤青一撃190+レオブリッツ500。PEライン6号+リーダーフロロカーボンライン22号。ハリはヒラマサ16号、オモリ7号、エサはイワシだ。
自作エサまき器
先に必ずしないとダメなのがイワシの底まき。自作のエサまき器を用意し、水深30mにイワシをまいて青物を寄せる。
エサまき器は、2Lのペットボトルの底を切り抜き、底面両サイドにオモリ60号を1個ずつ付け、ペットボトルの飲み口に30mのロープを結ぶ。くりぬいた底からイワシを入れて海に落とすと、水深30mから落ちていく。私は植木鉢を代用、幅が広くて量が入るので気に入っている。
奮闘実らずチャンス逃す
底まきをし、仕掛けを水深33mに落として待つ。時合いはわずか30分だ。手返しを良くするために予備のサオを用意していると、置きザオにアタリが出た。電動リールのスイッチを全開にしてフッキング。かなりの引きでリールが巻き取れない。これは大物だ。
サオを握り絞めてファイト開始。1分ほどやり取りしたがイトが巻き取れていないのでドラグを閉める。カセを固定するロープに絡むとまずい。ハリス22号なので大丈夫だろうと思っていたが、ふっとサオのテンションが緩んだ。ハリ外れか口切れだ。せっかくのチャンスを逃してしまった。
そこから数十分でアタリは止まり、魚の気配がなくなった。サオを3本出してアタリを待つが全然だ。今回は青物狙いなので他の仕掛けもエサも用意していない。
技ありの1匹手中
今日はこれで終わりかと諦めたころ、南紀太郎さんが船で駆けつけてくれた。こちらのカセに飛び乗り助太刀してくれる、まさに助け舟だ。
「全然あかん?」と言いながら赤青一撃ヴァリアス270を振り出して用意している。ヴァリアスは仕舞寸法60cmのコンパクトロッド。強度は高く、船や海上釣り堀などで安心して使える。
両軸リールにフロロカーボンライン12号、ヒラマサバリ16号、オモリ5号のイワシ仕掛けを落としていく。1ヒロずつゆっくり入れて誘いをかけているようだ。
水深30m付近に着くころ「きたぞ!」と大きい声が聞こえ、大きくアワせるとヒットした。さすが漁師。周りにアタリがないなかでヒットさせている。魚を走らせないようにサオを立てては巻いて強引に浮かせた。
釣れたのはギリギリワラサだが、この渋い釣果の中では万々歳だ。取りあえず1匹上げたので終了。昼から風が吹きそうなので午前9時ごろ帰港した。
南紀太郎さんは「これが海や。ロマンもある。いいときもあれば悪いときもある。また来てや」と言って帰っていった。
<週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳/TSURINEWS編>
出船場所:串本漁港 この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年2月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。