大竹「ハリスになりますか?」宮台真司「なりますね」アメリカ大統領選をズバリ予測!
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) が8月30日に放送され、社会学者の宮台真司氏がゲストに出演。金曜パートナーの壇蜜とともにアメリカ大統領選と自民党総裁選について伺った。
宮台「11月に大統領選挙がアメリカであって、来月には日本の総裁選があるわけですけれども、面白いなと思うのは、アメリカの大統領選挙って、すごく盛り上がってるじゃないですか。なぜかというと、バトっているからですよね。」
壇蜜「お祭りですよね」
大竹「その上、みんなで投票できるっていうのもね」
宮台「あれは各州ごとに、いわゆる選挙人を選ぶという変な選挙なんですけど、それはともかく、トランプって価値と政策が明確ですよね。カマラ・ハリスも価値と政策が明確ですよね。なので、どちらの大統領になるかで、アメリカはあっちに行くこっちに行くか、全く違った道に行くわけです」
壇蜜「どっちの勝利が濃厚ですか?」
宮台「僕はカマラ・ハリスが勝つと思います。それはカマラ・ハリスの立候補がすごく遅れたからです。遅れすぎだとも言われるけど、それは政治を観ていない。遅れるとどうなるかというと、タメがすごくなる」
大竹「ん?」
宮台「タメ。つまり、早くやめろよバイデン、いつまで居座ってるんだっていうふうに“たまる”でしょ? それで、やめますと言ったらシュッとカマラ・ハリスに行くわけです。民主党ってリベラル政党だから、もともと一つにまとまるってことはありえないんです。例えば、2016年もヒラリー・クリントンとバーニー・サンダースで真っ二つに割れていましたよね」
壇蜜「割れてた!」
宮台「今回は、立候補がすごく遅くなったおかげで、民主党のすべてのリソースがカマラ・ハリスに集中して、その上、カマラ・ハリスのニュースハレーションがずいぶん続いた結果、トランプが銃撃されて怪我をして国旗を背景に手を挙げている、あの神話的な効果の賞味期限が完全に切れた」
大竹「ハリスになりますか?」
宮台「なりますね」
大竹「そうですか!?」
宮台「今、重要な4つ5つの州で言うと、ほぼ誤差の範囲で拮抗してるんですけど、トランプはだんだん下がっている。カマラ・ハリスはだんだん増えている、というのは微分係数に注目する必要があるんですね。そうすると、カマラ・ハリスが勝ちそうだなと思います。トランプが勝つと、内戦状態なんかには全然ならないけど。カマラ・ハリスが勝つと内戦状態のようなものになる可能性が高まっていくと思います。トランプはすでに大統領をやっていて、いろんな問題を起こした。でもあの程度。カマラ・ハリスは、イメージとしてはスーパーリベラルだと言われています。そうすると不満をもつトランピストたちが何をするのか? 話に戻すと、価値の対立がすごいわけです。なぜ日本の総裁選やなんでもいい、民主党代表選が盛り上がらないのかというと、何と何が対立してるか全然分からないでしょう」
大竹「そうですね」
宮台「はっきり言えば、そこに価値観の対立があるようには見えない。細かい政策の対立があると見えても、ただの思いつき。だから残念だけど、対立がなければお祭りは起こらない。政治イコール“政(まつりごと)”にはならない。だから国民は巻き込まれない。だから日本はその意味でも完全に終わっているわけです」
トークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。