菊地健次西区長インタビュー 80周年の熱をつなぐ年に 結束力・チーム力を発揮
2025年のスタートに合わせ、本紙は西区の菊地健次区長に対面でインタビューを行った。菊地区長は西区制80周年となった24年を振り返った上で、25年は80周年で高まった結束力やチーム力を発揮する年にしていく考えを示した。
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――2024年は西区制80周年でした。振り返っていかがですか。
「皆さまの力でとても盛り上がったと実感しています。職員も含め、みんなの力が結集した結果で達成感も大きいです」
――区役所に加え、自治会町内会や企業などもイベントを行いました。
「コロナ禍を経て、イベントが復活したタイミングで80周年となりました。皆さんの大きな絆と西区への愛着や誇りが感じられました」
――その中で印象に残る記念イベントは。
「8月に掃部山公園で行った『虫の音を聞く会』での彦根鉄砲隊の皆さまの演武や11月の記念式典です。式典では、中高生のビッグバンドや神奈川大学のチアリーディング部など、若い力が集い、西区の未来を象徴するものでした」
――25年は区制80周年の盛り上がりをつなげていく一年になりますね。
「区の基本目標である『つながりを大切に誰もがにこやかしあわせにくらせるまち西区』の実現へ、80周年で高まった結束力やチーム力を発揮していきます。西区の総合的な計画に位置付ける『にこまちプラン(地域福祉保健計画)』は、現在第4期計画の振り返りを行っています。26年度から始まる第5期計画へ向け、策定の準備段階に入ります」
インクルーシブなまち
――野毛山地区では昨年、インクルーシブ構想が発表になりました。
「野毛山地区だけでなく、西区全体が高齢者の方や障害のある方、さまざまな方が幸せになるよう、インクルーシブなまちを作っていきます」
――27年に開催される「GREEN×EXPO2027」へ向けては。
「まだ若い世代に知られていないため、機運醸成を図る必要があります。20年、30年先を考えた時、私たちにできる温暖化対策や脱炭素の取り組みを進めなければならないと感じています」
――区民の関心が高い、防災の取り組みは。
「西区は過去に大雨で横浜駅周辺が浸水したことがあります。近年、大雨による土砂災害が毎年のように起きているため、災害に対する備えはしっかり行っていく必要があります」
――防災に関する活動を含め、自治会町内会は担い手不足が課題です。
「防災訓練に中学生にも参加してもらうなど、若者と地域をつなぎ、生活の中で地域力をアップしていくことが大切だと考えます」
――西区民へメッセージをお願いします。
「区民の皆さまの愛着と誇りをもっと高められるよう、職員一同、同じ目標を持って全力で取り組みますので、ご支援、ご協力をよろしくお願いします」