【北海道・千歳】読めますか?「風不死岳」 脱・初心者!筋肉痛必至の登山に挑む
北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
自分の足で歩いた先にある絶景と、おいしいごはんは、もう最高です!
文化部出身・運動神経ゼロの私でも楽しめる「コスパはなまる山」を紹介していきます~!
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
この漢字読めますか?「風不死岳」
日付:2024年6月12日
風不死岳(標高1102メートル)
北海道千歳市
登り2時間40分、下り2時間20分
山頂(見晴台)からの絶景度 ★★★★☆
険しい度 ★★★★☆
周辺の施設充実度 ★★☆☆☆
札幌市内からのアクセスの良さ度 ★★★★☆
個人的おすすめ度 ★★★☆☆
ポイント
✓登りごたえのある登山道
✓山頂は360°ビュー。眼前に支笏湖が広がる眺望
✓隣にある樽前山との縦走も可能
## 登山レポ
支笏湖ブルーを楽しめると大人気のドライブルート、秀逸な道「国道453号線」を車で走ると、このような山容が目に入ります。
この写真の右側、三角形の山が「風不死岳」、左側のこぶのようなものがある山が「樽前山」です。
樽前山は「THE・コスパはなまる山」として以前紹介しましたが、今回はお隣の風不死岳も合わせて登ってきました。「ふっぷしだけ」と読みます。
実は風不死岳は一度、登山をはじめたてのときに大学の先輩に連れていかれ、泣きべそをかきながら登った記憶があります。今回もやっぱりきつかった…。
個人的にはこの山に登れたら、脱初心者だと思います。
岩とロープが盛りだくさんの登山ルートをご紹介!
午前9時30分 登山開始!
国道453号線沿いに駐車場があり、近くに北尾根登山口があります。
風不死岳は、樽前山から縦走してくるルートが人気なのですが、今年は樽前山の登山ルートが一部通行止めになっていたため、こちらの登山口を選びました。
深い樹林帯が続きます…!
木々に囲まれた登山道で、日影が多く涼しいです。
午前10時半 ここからが大変
5合目あたりから急登になります。
写真だと伝わりにくいかしら?ロープにしがみつき、つま先を引っ掛けてなんとか登ります。
ふくらはぎはパンパン。虫はブンブン。顔はげっそり。
手を使う箇所も多いので、軍手は必須アイテムです!
午前11時 見晴台に到着
木々の隙間から、支笏湖が見えます!
さすが日本有数の水質…上から見ても美しい。ああもう下山して「チップ」を食べて帰りたい…。(笑) (チップは、支笏湖の名物のヒメマスのことです)
しかし私は、チップにも負けないようなごはんを仕込んできました。
その名も「おこメンチサンド」!
詳しい作り方は、前回の記事をご覧ください。
【禁断のサンド!?人気マンガ『山と食欲と私』のレシピを再現したら「体が求める」おいしさだった!】
食べたら元気が出たので、再び登りますよ~!
午前11時20分
それにしても…
こんな岩、誰がどうやったらうまく登れるんでしょうか?
ゆうに2メートルを超える岩々を超えてなければ、山頂にたどり着けません…。
下山を考えてげっそりする、7合目以降の登山道です。
午後0時30分 山頂!
赤い文字の標識と、漢字でなんだか、まがまがしく見えますが(笑)
山頂に到達しました。
目の前に広がる支笏湖の大パノラマと、外輪山がとても綺麗です!
向かいにある山が恵庭岳ですね。
これから向かう樽前山とともに、支笏三山と言われています。
風不死岳の山頂から樽前山までは、約1時間半。
せっかくいっぱい登ったのに、いっぱい下らなければいけません。
しかも、もう一度この道を通って帰るのか…。
途中でお水をこぼしてしまい、喉もカラカラ。
膝をすりむき、虫に追われて…「何をしているんだろう」と思いながらも、とりあえず歩きます。
午後3時 溶岩ドームが見えてきた!
風不死岳らしい樹林帯を抜けると、見えました!樽前山の象徴、溶岩ドーム!
生き別れの恋人に出会えた気持ち、織姫と彦星の気持ちがわかった気がします。
一年ぶりに再会できました。
やったー!樽前山の象徴である、溶岩ドームの目の前までたどり着きました。達成感と懐かしい気持ちで、胸がいっぱいに。
強風とともに疲れが吹っ飛びます。
このあと3時間半かけて風不死岳から再び下り、相当疲弊しました。
が…なんだか人生ってこういうものなのかな…?深い意味なんて無くても、その時に意義を見つけられなくても、まず頑張ってみればいいことがあるのかも…と思いました。
25歳の若造なりに、人生を問うくらいには充実した登山。
もちろんお楽しみの、山ごはんの時間もありました。
今回は、どーん!
うなぎ丼…!?なんとこれ、数百円です。一体どういうこと?
後半の記事でお伝えします。
【後編:本物そっくり!北海道の山頂でいただく、うなぎ丼?!】
連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビ「グッチーな!」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」、HBCラジオ「平野龍一のミライの扉」を担当。登山歴3年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は登山時(2024年6月)の情報に基づきます。