犬にさせるべきではない行動5選 今すぐやめさせた方がいい行為とは?
犬に無理のある行動をさせると怪我や体調不良に
犬は人間と体の構造が異なるため、人間にとっては無理のない行動でも犬が同じように行動すると、体に負担をかけてしまうことがあります。
犬に無理のある行動をさせることで怪我につながったり、体を痛めて体調不良を引き起こしたりすることもあるでしょう。また、他人や他の犬とトラブルになるケースも少なくありません。
なるべく愛犬の体に負担をかけないよう、犬として無理のある行動はしないようしつけを行うことも、健康に長生きするためには重要です。
犬にさせるべきではない行動5選
では、どのような行動は犬にさせるべきではないのでしょうか。怪我や体調不良、あるいは他人や他の犬とのトラブルにつながりやすい『今すぐやめさせた方がいい行為』を紹介します。
1.高い場所へ自力で昇り降りさせる
ソファやベッドの上、あるいはそれ以上に高い場所へと自力で昇り降りしている犬をよく見かけます。しかし、自分の体高よりも高い場所へ飛び乗る行為は、足腰に負担をかけてしまい怪我につながる危険性も。
特に小型犬や子犬、老犬は足腰に負担をかけてしまうと骨折や脱臼を起こしやすい傾向にあります。ソファやベッドを気に入って自分で昇り降りしている犬には、ペットステップを設けるなど工夫しましょう。
2.拾い食い
犬がやりがちな行動に、落ちているものに興味を示して口に入れてしまう『拾い食い』があります。特に散歩中などに起こりやすいトラブル行動で、食べたものが悪いと怪我や食中毒につながるリスクも懸念されます。
他にも散歩中に見つけた植物や、家の中で落ちているのを見かけた飼い主の食べこぼしなど、うっかり口に入れてしまうものは多くあります。日頃から拾い食いしないよう、しつけを徹底しましょう。
3.フローリングの上で猛ダッシュ
今では多くの住宅の床がフローリング素材になっています。フローリングはツルツルと滑りやすいため、実は犬に適しているとは言えません。
フローリングの上を走っていたら転倒してしまい、骨折してしまったという事故も多数報告されています。愛犬が遊ぶスペースにはマットを敷いたり、滑り止め加工をするなど対策を練りましょう。
また、老犬の場合は歩いているだけでも足腰に負担がかかっていることが多いです。愛犬がシニア期に入ったら滑り止めコテーティングしたり、マットを敷いたり配慮してあげてください。
4.後ろ足で立ち上がって人に飛びかかる
よく犬が後ろ足で立ち上がる姿を見かけるでしょう。この姿勢は犬にとって不自然なので足腰、そして背中に負担がかかっていることをご存知ですか。
特にフローリングなどの滑りやすい場所で立ち上がってしまうと、強い負担がかかり脱臼などの怪我や体への負担につながりやすいです。
また、普段から人懐っこく人の足などに飛びつく癖がある犬は、他の犬や人に怪我を負わせてしまう恐れもあります。悪気はなくともトラブルに発展するので、日頃から飛びつき癖はしつけで改善しておきましょう。
5.家具へのイタズラ
家具へのイタズラをついやってしまう犬は、今すぐやめさせてください。誤って電気コードなどを噛んでしまうと、感電したり火傷を負ったりする危険があります。
また、柔らかいクッションなどを噛んでいると中から綿などが飛び出し、誤って口に入れてしまうことで窒息してしまうことも懸念されます。
このように家具へのイタズラはさまざまな危険が潜んでいるので、日頃からイタズラされそうなものは手の届かない場所に片付けたり、イタズラをしないようしつけたりしましょう。
まとめ
いかがでしたか。今回紹介した行動以外にも、意外な行動が愛犬の体に負担をかけていることも多くあります。犬と人間の体の構造が違うことを理解して、犬の体に負担がかかりそうな行動は日頃からしつけで改善できるよう努めましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)