【ミヤネ屋・蓬莱さんが解説】2025年も異常気象!?1月は大雪に警戒!2月後半以降のスギ花粉は過去最高レベル!?
2024年の世界の年平均気温は過去最高を更新し、日本の年平均気温もずば抜けて高くなりました。
グラフの右端の黒い点が2024年、昨年です。
地球温暖化は、ずっと右肩上がりというわけではなく、気温の高い年もあれば低い年もあり、ジグザグしながら徐々に高くなっています。
自然の変動(太陽エネルギー、海面からの熱の放出・吸収、火山の噴火等)があるからです。
去年は、エルニーニョ現象という、太平洋赤道付近の海面水温が高く、大気中に熱が放出された影響もあって、ずば抜けて高くなりました。
ただし、それだけではなく、底上げしているのは、大気中の温室効果ガス(二酸化炭素、一酸化二窒素、メタン)の増加による効果も指摘されています。
グラフを数十年単位で見ると、気温が上がって、しばらく横ばい、また上がって…と階段を上がるように高くなってきていますが、ここ2年は2段階くらい一気に上がってしまっているような状況です。
去年は、全国の猛暑日日数は過去最多を更新、本州に迷走台風(本来であれば本州から500キロ以上南の海上で発生するようなもの)、海水温の上昇から能登半島に線状降水帯が発生し豪雨などありました。
日本の平均気温が去年のような高い水準であれば、ましてやもっと高くなっていけば、猛暑、急発達する台風や迷走台風、線状降水帯などの発生リスクが高くなると考えられます。
では、今後どうなるのでしょうか?
1月は日本海側では大雪に警戒が必要です。日本付近~アメリカ~ヨーロッパ~中国の上空を流れる偏西風の蛇行が大きく、北極の寒気が中緯度へ流れ込みやすくなっています。日本海の海水温は平年より高いので、冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が流れこむ時には、降雪が激しくなるおそれがあります。現に青森県などでは、1月上旬平年の2倍以上の積雪となっています。
この偏西風の蛇行も、地球温暖化で北極と中緯度の温度差が小さくなっていることから、蛇行が大きくなっているのではないかと指摘されています。
2月になると、今度は太平洋側で雪に注意が必要です。本州の南の海上で発生する南岸低気圧は、2月前半が特に発生しやすく、時に東京、名古屋、大阪などでも大雪を降らせます。
2月後半、急に暖かくなってくると、スギ花粉のシーズンに入ります。今年のスギ花粉予想は、ウェザーニューズによると、ここ10年で1番多くなると予想されています。
バレンタインデーを過ぎたくらいから早めの備えが必要かと思います。
3月は平年より暖かくなりそうで、春の到来は早いでしょう。桜の開花も平年より早く、ホワイトデーを過ぎると九州や関東では開花発表カウントダウンに入ってくるかもしれません。
その後、梅雨や夏の予想はというと……、まだ計算されていません。が、異常気象多発時代が急に収まるとは考えにくいです。大気中に放出されている温室効果ガスは依然、高い水準のままだからです。
2025年のへび年は、自然災害が多発するようなヘビーな年にならないことを祈ります。気象災害、地震災害、念のためと心でつぶやいて備えをしておきましょう。